かりんちゃんの随心日誌

随筆、旅の話、ゲームの話、香港の話、言いたい放題

キャセイパシフィック航空の騒動

臓器提供騒動の次に、またしてもおっかない事件が起きました。このような騒動を連続を見ると、香港は本当に文化大革命の真っ最中だな、とも考えてしまう。

 

日本ではあまり報道されてないので、少し背景を説明すると、とあるキャセイパシフィック航空の飛行機の中で、3人のスチュワーデス(もちろん香港人)が休憩時間で、中国の乗客が英語をまともに喋れないとジョークを言うことだが、なぜかその発言が録音され、中国に拡散されてしまい、ついに中国共産党の新聞紙まで批判するような事態に発展しました。たかが無意識的なジョークが、国家安全違反とかそういうレベルまで昇格しました。

 

3人のスチュワーデスが解雇され、キャセイパシフィック航空の偉い人まで何度も謝罪するように発展しました。

 

はたしてこういうことはそこまで騒がしい事件なのか、結局、英語が喋れない劣等感と、長年香港と中国の文化の違いが、この事件の発端になるだろう。しかし、香港政府はひたすら香港人が悪いと罵り、逆に中国人が香港でなにをやっても無視ということを見ると、改めて香港人は香港でも愛されてない、香港でも二級市民、いや三級市民みたいな状況になった。親中派はよく、海外に移民すると二級市民として差別されると主張しましたが、香港に居ても二級市民もしくはそれ以下の扱いだし、海外の二級市民になったほうがまた幸せである。

 

少なくとも、自分は日本では差別を受けたこともなく(それは自分は基本郷に入れば郷に従えという信念ですから)、投票できない以外(それに関しては日本人ではないだから当たり前と自覚している)、むしろ香港より心地よい生活を送っている。

 

あまりバカバカしくて言葉が出ない事件が連続発生すると、やはり香港はもう自分の帰る場所ではないと確信しました。