今度の日曜日、またやってきました、6月4日、天安門事件の日。
最近香港の若い人、とくに3年前では武勇派だった若いもの、あるいは「香港独立」を支持した人からよくこんなことを言い出した:「天安門事件は香港のことではないし中国人の事件だから、追悼集会なんて意味ないだろう関係ないよ」
天安門事件は香港に関係があるかどうかはともかく、自分から見ると、天安門事件は、民主を求める人々が、独裁政権の暴力で弾圧されたことであり、中国の中ではその歴史すら抹殺された。同じく民主を求める人、民主の価値観を認める人であれば、天安門事件を追悼することは、義務ではないだろうか?でなければ、独裁政権のやり方を支持することになる。
皮肉なことに、香港における民主デモも、天安門事件のように今の香港ではその歴史が抹殺された。これから香港に生まれる子供はおそらく中国からの洗脳教育を受け、ひたすら中国共産党を賛美し、逆にイギリスは極悪非道と信じ、天安門だけではなく、3年前のデモやかつて香港精神すら忘れることだろう。現状、香港政府はすでに天安門事件を黙殺し、植民地時代の歴史を改ざんしている最中である。
天安門事件の追悼は、決して中国人のものだけではない。それは民主自由を認める自分や君たちにとって、せめて心でも反省すべきことである。
実は一点、自分が日本を許さないことがある。第二次世界大戦のことではない(あんなことはどうでもいい)。日本は天安門事件への制裁すべきでないと主張し、天安門のあと真っ先に中国を援助した国である。
あるいみ、今日の中国を生み出した元凶でもある。もしかして、今の香港がこうなったのも、間接的な関係があるかもしれない。
正直このことが、自分にとって、第二次世界大戦よりも遥かに許さないことである。
みんなで集会やろう、とは流石に言わないけど。せめて当日は、天安門事件のこと、心に留めておいてください