かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

アグネスの件

実は彼女のことよくわからないので(えっまあ名前ぐらい知ってる程度)、コメントする立場でもないけど、わり唐突ですね。

おそらく詳細は日本のマスメディアがどんどん報道されるから、今更言うのも何だけど、一応香港の掲示板によると、カナダの進学オファーが届いて、自ら香港政府と交渉したらしい。で、そこから色々とやらされて、中国本土まで連れ去れ、そこでおそらく何かしらの条件が提示されてOK出されたんだろう。実際パスポートは香港を離れる前日までは返還されてなかったらしい。

ちなみに条件の一つは、定期に香港に戻るってことなんだけど、まあ、中国共産党も馬鹿じゃないだろうし、この条件自体アグネスさんは大人しく従うとも思ってないだろう。だから何かの弱みを掴んだろう。

とはいえ、香港という監獄から逃げ出したら、あとはどうにかなると思う。まして彼女は有名人ですから、外国にいるほうが動きやすいだろう。

 

今回OK出したのは中国共産党側で香港ではない。香港政府はおそらくOKを出す勇気もないし、いま香港政府の性格を考えるとそれを出す余裕もないだろう。なぜ、中国共産党が許すか…実はむかしから天安門事件の関係者も「保外就医」という名目で中国から逃げることができた、だから完全に「戦狼モード」の香港政府より、中国共産党のほうが交渉しやすいじゃないかな。賄賂も効くしね。

ともあれ、香港に残るままではどうでもならない。本当に香港を救いたいならば、「香港が好きだ!」という言葉だけで廃人同然の生活を送るより、外国に逃げて活動するほうが賢明だと自分は思います。だからアグネスさん色々と我慢して、香港から脱出することは正解だと思います。

 

なにより、彼女のほうが発信力がとても強いから、自分なんかより、彼女が無事に逃げてきたことは、本当にホッとしてるよ。

同時に、香港の法治が完全に死んだと、改めて確認できた。(例えば、なぜ海外留学を引き換えに中国本土に行くことになるのか、そんな法律どこに書いてる?懺悔書書かせるとか、完全に中国のやり方ですよね)。

今回アグネスさんが暴露したことは、実は香港の「法治社会」という仮面を完全に剥がすことになり、見事です。

 

最初違和感と思ってなかったのは、おそらくもう僕の中では香港は法治社会ではないことが、すでに既成事実だからだろう。