寡聞なのでさすがに「ふてほど」は耳にしたことないが、かと言ってこれまでのマスメディアを全否定し、SNSに全信頼を置くのもあまりよろしくないと思います。
もちろん、日本のマスメディアを擁護するつもりもないし、分断社会を作った責任者とは彼らであることは間違いない。都合の悪い情報を隠蔽し、どうでもいい情報を誇張するのはたいていどの国もありますが、日本のマスメディアの問題は、わりと都合の悪い情報は共通しているから、全員黙り込むのが多い。要はバランスを取ってないこと。リベラルの用語を使うと、そもそも彼らは新聞の多様性を重視していない。ただ、それでも、今の香港よりは遥かマシであることは間違いないです。
今の香港のマスメディアはすべて親中で、政府や中国に都合の悪い情報を一切隠蔽し、第4の権力の責任を完全に放棄し、逆に政府の独裁の監視機器と化している。そういうのは中国のよくやることであり、マスメディアを通じて人の思想をコントロールしている。日本ではよく同じだと批判されているが、少なくとも日本では政府の悪い部分を暴露することは働いているし、前でよく話題としてた「政治と金」とか、そういう問題は中国や今の香港ではまず報道されることはないです。
もちろん、「政治と金」を暴露する理由はなんだろうか。既得権益者はどこかにいるだろう。ただ、今日はそれを考察しません。
いわゆるオールドメディアを全否定するのはいけないのはなぜか、というと、SNSだって都合の悪い情報を隠蔽することです。SNSの情報は100%信用できるというと、それはなぜか?その発信源は人気だから信用できる、面白いだから信用できる?それはただの思いこみです。しかもオールドメディアでも一応見る人が多いし、それを全否定してSNSを全信用するのは筋が通らない。
最近のSNSは、視聴数を稼ぐために、ユーザーごとにおすすめ動画や情報がカスタマイズされ、見れば見るほどそればかりの情報しか流れなくなる。そしていつの間にか、反対意見を見る機会もなく、あなたの世界では、「みんなそう言っている!」と勝手の思い込みが出来てしまう。そういうことに嵌まってしまうと、実はオールドメディアよりたちが悪いではありませんか?
神戸の知事選を見ると、自分は怖いですよ。以前懸念してたTikTokの脅威が、日本政府は危機感がないまま対策することもせず、いつの間にか増大していて、若い世代はそればかり見てほかを何も信用しない、アメリカの二の舞を踏んでしまった。
中国共産党はそのようにTikTokなどを利用して、若い世代の思想を寝取り、洗脳することは可能です。洗脳された日本人は、はっきりに言って中国人スパイとかより遥かに厄介ですよ。自民党は今更危機感を覚えるとかそんなこと言ってしまうと、もう本当に全員政治家をやるべきじゃねえとっとと辞めてしまえ。
どんなときも自分の頭で情報を考えることが重要です。一方的な情報を過信しないように。オールドメディアのいいとこは、例えば新聞だと、あなたが嫌と思ってる情報も並べること。例えば自分は中国共産党に嫌な感情を持ってるが、新聞ではどうしても親中議員や中国の記事が出てくるはず。「敵を知ることも重要です」、むしろ敵や見たくない情報だから見ないというのは馬鹿です。情報をよく吟味し、自分なりの意見や考え方を作り出すこと、それが出来ることが初めて一人前になる。批判的思考が出来るようになる、と。
だからオールドメディアは嘘だといって、SNSの情報を鵜呑するのは、それこそ頭が「オールドブレイン」です。