かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

香港=監獄都市

本日、「リンゴ日報」の主筆は逮捕された、香港の空港にて。おそらく危機を覚えて逃げるつもりだったんでしょう、しかし香港政府は彼を逃すつもりはなかった。結局の所、「リンゴ日報」の関係者は全員、いずれは「罪」問われるだろう。

実は8月から、香港政府が判断を下したらその人が香港から出られない議案がこの前可決された(香港の議会はすでに親中議員しかない)。しかし、この件を見ると、政府がその気になれば、「罪」をでっちあげて人を足止め、逮捕することは可能だろう。要は、香港名実ともに「監獄都市」になっていて、標的人物となった途端、香港は巨大監獄と化けるだろう。

国際社会からまだ容易に観察できる香港でもこんなことになったと、完全に情報が封鎖されるウイグルの惨状はもっと酷いかもしれません。

香港政府はよく「法治だから」とかの言い訳で弁解するが、まずその法は中共が独断で、勝手に決めたものである。そんなのが「法治」であれば、ナチスドイツのユダヤ人虐殺も「法治」ですよね(だってヒトラー視点では法で虐殺するだけですよ?)。昔の帝国も全部「法治」になるんですね。結局独裁政権にとって、「法」は人を守るものではなく、「権力」や「既得権益」を守るものであり、「法治」は形のみの存在になり、弾圧の道具になっていた。

そんな上に、都合が悪い情報はまとめて「偽情報」と断言している。そして統制下ではない外国のマスメディアや議員をまとめて「嘘つき」と名付ける。昔は中共だけだったが、いまの香港政府も、この2年でこのレベルに堕ちいた。

「法」はなんだろう、「国」はなんだろう。この一年の様々な出来事を改めて振り返ると、本当に色々と考えさせられる。少なくとも、欧米や日本を見ると、中共や香港政府がやっていることはまともではないと思うが、なぜ彼らが未だに存在しているか。これは人類の「愚かさ」かもしれない。