かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

第4の権力

新聞を読むと、最近では「ビッグモーター」、「洋上風力発電」、そして「ジャニーズ性加害疑惑」が目立つ。ネットでは一番盛り上がっているのは、やはり「ジャニーズ性加害疑惑」だろう。僕は芸能人そもそも興味ないので、見た目より実力主義という考え方ですし、「ジャニーズ」のことは別になんとは思えないが、長年このことを知っているのに報道しないマスメディアの「報道しない自由」がここまで酷いのか、と改めて日本マスメディアの酷さを思い知らせられる。

小さい頃、新聞は政府や社会を監視・闇を暴く重要な役割を持つと教われた、当時はまだイギリスの価値観が優先されるから、「第4の権力」という役割を持つマスメディアはなくてはならない、民主自由の社会では政府・社会の過ちを訂正しないといけない、やがてそれが社会をより正しい道に導く、というものを信じ込んでいた。ゆえに、今の香港のマスメディアすでに機能してないこと、新聞媒体は軒並み国家安全法を恐れるあまり、闇を暴くこともなくなり、政府を批判しなくなり、ただの共産党や政府の宣伝機械に化したことに深く絶望した。

欧米諸国がなぜ先進国と呼ばれるのは、マスメディアがちゃんと第4の権力として機能しているのが重要と思います。中国は見た目がどれほどかっこいいと言うけども、自己浄化ができないから中身は腐っている。賄賂などは日常茶飯事です、不都合なことは報道されることはないから。日本は以前、匿名掲示板で散々マスメディアへの批判コメントを見たので、ある程度は覚悟したんだが、ここまで駄目だとは、あるいみ衝撃的だった。

今回の事件、まるでジャニーズ事務所がその独裁者そのものであり、マスメディアは役割を果たしてないばかりか、事務所とずっと癒着し、加害者の立場を取っている。自身の利益のためにマスメディアの魂、本質すら捨てたようなもの。BBCのような黒船がなければ、この状態はずっと続くじゃないかなという恐ろしい事態。

しかも、今となってもはや隠しきれないとわかる瞬間、使い捨てのように一斉関係を断ち切ると宣言まで来た。ずっと知っているのに、それで既得権益を得たのに、なぜ関係ないよみたいなふりができるのか…

なぜこのような体質になっているか、匿名掲示板で「日本人は完璧を求めている民族だから、どんな小さいなミスでも発覚したら、犯罪者というラベルが一生刻まれ、社会復帰すら難しくなる」。なるほど、たしかにこれまで罪を犯した人、とりわけ芸能人はまさにそのようなものだった。ゲームでもその波に飲み込まれ、「龍が如く」や「ジャッジアイズ」も担当者の降板が何度も起きた。だから、そのミスを恐れるあまりに、なるべく穏便に、嫌なものでも、隠し続けるというものじゃないか。

しかし制御されないものはいつか暴走する。絶大な権力はやがて人を腐敗する。独裁はなぜ駄目なのかそれが理由だった。だからその制御を果たす「第4の権力」が必要というわけです。NHKや朝日などは、それを知らないはずがない。