ロストバリエーション
同じSAOのゲームだが、このタイトルはホロウ・フラグメントとはまったく違うゲームです。むしろ、SAOの続編よりも、『マクロス30』の続編のほうが相応しいかもしれません。そう、ゲームのあらゆることは、まさに『マクロス30』と似たようなものです。ゲームシステムはもちろんだが、雰囲気までもそのままです。勿論モデリングなどはロボットではないが、操作などはまったく一緒であった。
このゲームはフィールドで自由で飛ぶ、そして仲間と一緒に敵を倒すなど、かなりARPGよりのゲームシステム。また、フィールドでは様々なダンジョンが用意され、そしてダンジョンではボスを攻略すること。また、ボスはダンジョン内だけではなく、特定なボスではフィールドでも登場する。所謂空中ボスバトルを楽しめる。PS4版ではフィールドの敵表示数が増えることで、更に”ワラワラな”フィールドで戦闘を楽しめます。
と個人的に『マクロス30』は好きですから、このタイトルはあるいみ期待通りかもしれません。確かにフィールドで自由に敵を倒したり、冒険したり、そして駆け抜ける。仲間と一緒に戦闘することはそれなり楽しいし、スキル育成やバトルはそこそこ面白い、が、問題は単調である。そう、直ぐ飽きる。何よりやることは最初から最後までもまったく変わらないので、中盤以降ではそれなりにダルい。また、敵の種類はホロウ・フラグメントの時で指摘したと同じ、少ない。さらにダンジョンはもまた、同じ雰囲気ばかりのコピペダンジョンだから、中盤以降ではまったくワクワクしないし、作業が強いられている感がかなり。更に言うと、敵のレベル(熟練度)は進めば進むほどインフレになっていく、レベル上げ作業しないとあまり使わないキャラクターは全く役に立たない。結局、楽しいのは序盤までで、中盤以降では単調な作業を繰り返すだけのゲームでした。
アクション性も単調。ほとんどスキルを使うだけゲームとなってる。キャラゲーだからと言って、遠い場所で魔法を打つだけのゲームは面白いか?「スイッチ」などは用意されてるが、そんなもの使うより、レベル上げて殴る方早いかもしれません。あとカメラワークもやや微妙で、酔いやすいも難点。ホロウ・フラグメントみたいにAIを育つことはできないから、仲間は結局趣味に留まり、個性が死んでるのも残念です。
サブクエストなどは用意されてるが、またしてもよくあるお使いクエストなので、全くつまらないんである。イベントなどもあるが、ホロウ・フラグメントと比べたら数があまり多くない、さらに解禁条件はほとんどストーリー進行度だけで、中身も面白くない。フィールドの探検は、『マクロス30』と違いやることは敵を倒す以外あまりないから、結局余りやらないし、やっても面白くないという。更になぜかフィールドではめちゃくちゃ強いボスが配置されたり、たとえわざとではなくても会えたらすぐゲームオーバーというバランスの悪さ。このゲーム、わりとストレスが溜まるんですね…。
そしてメインストーリーに関しては、前作ほどのシビアさがなく、終盤までもわりとグダグダです。とりあえず達成感があまりないラスボスやラストダンジョンに呆れました、緊張感無さすぎますよ。あと、キャラクターが増えすぎたせいか、イベントの数もそんなに多くないし、活躍してないキャラも増えてる。そもそも新キャラは「誰これ」感が半端ない。前作の架空キャラはどれもシナリオが良かったて印象的だけど、今回の新キャラはなぜかというと、やはり愛着が湧かない。結論というと、SAOゲーににしてもキャラゲーににしても、評判はホロウ・フラグメントより悪い。
HDリマスターである以上、グラフィックについてはあまり期待してないが、遠い場所の敵まで見えるだけでそこだけはいいかもしれません。ただしそれまでです。PS4のSAOならば、イベントムービーのモデリングでもいけると思ったんですけど、そういうゲームは果たして出てくるだろうか。
THE GOOD
+自由に空を飛べる冒険
+敵は結構多く、結構ワラワラ
+『マクロス30』の続編として考えると、まあまあ…
THE BAD
ー単調になりがち、飽きやすい
ーストーリーが凡っていうより面白さがない、イベントも
ーダンジョンは単調、敵も単調
ー前作と比べると色々と浅すぎる
ゲーム内容:POOR システム:STANDARD グラフィック&演出:POOR サウンド:STANDARD
STANDARD