かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-

レビューバージョン:PS4 1.03

(注意:本レビューを書いた時点は1.04まだリリースしてないので1.04に関するの内容は反映されてない)

SAOのゲームはこの作品で3本目。そして新作としてPS4に登場するのは初めて。内容では1本目『ソードアートオンライン ホロウフラグメント』の延長として見るといいだろう。システムやダンジョン、ゲームの内容などはほぼそれを似てるし、システムに多少の変更があっても、『ソードアートオンライン ホロウフラグメント』やったことあれば、「ああっ」とすぐ慣れる。

正直シナリオに関しては『ロストソング』からすでにあまり期待してないが、今回のメインストーリーはちょっとあっけなく、割とあっさりにした内容だった。イベントは多めに用意されたが、本筋との関連はあまりなく、しかもシステム上ではオート進行できないので、多少鬱陶しいと感じたことも。まあ、そこまでSAOのこと気に入ったではないかもしれないが、登場したキャラクターは主人公との関係はほぼ定着した今では、イベントの内容はあまり定番すぎてそこまで面白いとは感じない。

『ホロウフラグメント』の延長線としてみると、おおむね正統進化である。やりこみは相変わらず充実で(その代わりに作業量も半端ない)、オフラインのMMORPGとしてみると雰囲気がとても良くて、かなりよく出来ている。なにより隠しことが結構用意されたり、進めば進むほど新たな発見が出てくるのが嬉しい。そしてなによりグラフィックが大変進化したことで、現世代のMMORPGに負けないクォリティほどの。ロケーションはそれほど多くないが、フィールドはとても広くて冒険しているような気分。どこまでいけるのような感覚です。キャラゲーとしてはこの辺の進化は大変良かったと思います。また、グラフィックが進化してフィールドが広くても、フレームレートはあまり落ちないのが嬉しい。流石に中盤のフィールドではある程度処理落ちと確認したが、おおむねはプレイに支障はなかった。プレイ内容は前作とそれほど変わらなくても、グラフィックだけの違いでぜんぜん違う体験をできたという。

そのかわりにロードが微妙に長く、一部のバグやレスポンスがおかしいのは顕著的だが。

しかし、あくまで前作ファン限定だからか、複雑なシステムに説明があまりなく、殆どのことは試行錯誤しない限りまず確認できない。隠しシステムはともかく、一部の基礎システムすら説明してないのはどうかと。例えばOSS、対ボスではかなり重要なテクニックで、一部システムの解禁条件にも関わらず、発動するまで一切の説明はなかった(発動しても解説してないがOSSとかだけ表示されてる)。この辺はやはり不親切とみる。

また前作ではそこまで目立ってないが、今回AIの馬鹿さは顕著的である。おそらくホロウフラグメントの1人に対し、今回はNPCを3人まで連れていけるだからか。とにかく模擬MMORPGでは仲間の動きが極めて重要なのに、NPCの動きは荷物のようだ。ある意味ストレスの種で、一人で戦うほうがマシという。レイド戦では16人戦闘を体験できるが、NPCがあまりにも無能のせいで、自パーティー…っていうか自分だけボスと戦っているような感じ。NPCが強すぎではダメだが、敵が攻撃が来ても回避しなく棒立ちのままでは、仲間という意味がなくなる。パーティーコマンドを使えと言われても、回避を指示しても、ゴーレムのビームに対しバックステップする回避は意味があるだろうか?しかも「逃げろ」、「周りの敵を引きつける」などのコマンドがなく、非常的に使いづらい(勝てない敵でも攻撃し続けるNPCは、もはや放置するしかないか?)。『ロストソング』ではゲームとしては面白くないものの、仲間はそこそこ有能で、意外と戦いやすく、また大勢の敵でもNPCはちゃんと周りの敵を攻撃し、共闘感があった。ゆえに今回の劣化はやはり最大の不満点である。

その他にも、システムに不親切なとこが多い。例えばNPCの返信がありえないほど長い、5秒ぐらい。量が多くない場合ではそこまで面倒ではないが、進めば進むほど大量のNPCの返信が溜まって、返信のロードがものすごい目立つになった。鍛治でもそう、すでにリセマラ前題の成功率なのに(40%でも10回10失敗)、金が取られる以上、失敗すると得ることは何もない(あるいみ某ぷそにのドゥドゥよりも悪)。鍛治レベルが上っても違いがわからない。そして拠点以外の鍛治師はものすごいテンポが悪く、不便に極まりない。

前作にもあった親密対話だが、時間そこそこかかる上に、友好度の上がりは顕著的ではないようで、テンポが悪くなったような感じ。しかも会話のパターンがループしているし、いつも食べ物ばかり、飽きるほどつまらない。また、拠点内ならともかく、フィールドでは非戦闘状態でも会話するので、敵が近くにいると誤爆しやすい。会話はなぜか何をロードしてるような動きで、とにかく時間かかる。ゆえに誤爆したらストレスの種です。そもそもフィールドで会話するなんて無意味、このばかりは顧慮が足りない、不満点である。

というけれども、ホロウフラグメントの進化としてみるとおおむねは満足する。細い不満点はアップデートで解消されると思われるから、まあ心配するならアップデート来たからやるといいでしょう。とりあえず、和製、しかもキャラゲーがこれほどのクォリティはかなりの奇跡でもあるので、SAOファンなら文句なし買うべきである。

 

THE GOOD

+雰囲気が良い、ホロウフラグメントからの正統進化

+隠し要素がたくさん

+なかなかの中毒性

 

THE BAD

-システムがほとんど不親切

-シナリオがつまらない

-アドベンチャーパートはオート機能が欲しかった

-運営

ゲーム内容:STANDARD システム:STANDARD グラフィック&演出:GREAT サウンド:STANDARD

STANDARD