かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

去った林病、来るピカチュウ

本日、香港の行政長官、あるいみすべての元凶でもあるキャリーラムこと林病月蛾が、次期に出馬しないと発表した。

 

香港人のあらゆる憎しみのすべてを背負ったこの、あるいみ奇跡的な人。香港の若いものを覚醒させた、香港人の民族意識を蘇らせた、香港人がかつてないほど一致団結させた、香港の地位を全部破壊した、香港の中国化を一気に加速させた……

本当に憎むべき対象はおそらく裏である中国共産党ではある、が、香港人にとって、ぼくを含む、この人は一番許せない存在に上り詰めた。ときにも思う、石田三成はなぜ嫌われているか、今ある程度理解できたかもしれない。上の意思よりも、「実行犯」はやはりヘイトを集めやすい。この人だろうと、香港の警察だろうと。

冗談ではありませんが、知らない香港人でも、こいつの話題さえすれば、すごい一体感を感じる。相手はだれなのか全く知らないのに、信用できると思うほど絆が一瞬できている。

 

この人は実はゼロレクイエムでもしようではないかな。あるいは実は欧米からのスパイ、香港を徹底的に壊し、香港の実体、そして中国共産党の本当の姿を白日の下に晒すのが目的、とも半分冗談で言われている。

ただ、結果的に僕を異国の地に漂流させた張本人でもあり、スパイだろうとぼくは到底この人を許すつもりはない。

 

そんな無敵な人がいまでは逃げようとしている。心底は複雑な気持ちで、素直に受け止めないではある。こんなひどいことをいっぱいしたのに、何の咎めも無く悠々自適な引退生活を楽しめるのは、この世はどうなってしまうのだ…。

この2年前の一連の出来事で、幻想をすべてを捨てたぐらい、現実の残酷さを再認識した。

 

と、次の有力候補と言われているが、現香港No.2の軍政府(警察)出身の李加超ではある。こいつもまたヤバい(ちなみに広東語ではリ・カチュウと呼ばれているので、ネットではあだ名ピカチュウとも呼んでいる)。林病月蛾は英国などで進学・生活したことがあるから、どれほどひどくても、ある程度国際的な視野を持っている。が、李加超は完全に番犬ではある。3年前のデモでは警察を擁護し、国家安全法で民主派を追い込む張本人でもあり、力の信奉者であり、国際的な視野は当然何もない。

香港のネットでは、2、3年前彼の発言が流行っている。「あいつが現場に居なければ何事もない。そんなとこ行くならそんなリスクは当然よ」。この発言はもちろん、デモ参加者に対する発言ではある。

そんな奴が、これから香港のリーダーになろうとしている。今後香港はどうなってしまうのか、想像すら恐怖を覚える。