かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

命より大事なもの

ウクライナの情勢に関して、日本ではほとんどの方がまともな判断をしています。しかし、一部の人からの「最初から投降すればいいじゃないか」みたいな、無責任なコメントを聞くと、どうもこいつらの正気を疑う…。

香港のことを例えすると、2年前のデモなんてやめて、大人しく政府に言うことに従う、中共につれていても文句を言わないと同じ。ミャンマーのことを言うと、軍政府に従う抵抗するなと同じ。チベットの場合では民族弾圧でも仕方ないからと同じ。
簡単に言うと、僕たちのした抵抗を真っ向から否定したことなので、どうも癪に障る。

最近産経の記事を読むと、一部の日本人は投降=問題解決と簡単に決めつけることから、こういう発想があったとも言える。ポーランドやバルト三国の人々ではほとんどウクライナの抵抗を応援しているのは、彼らはかつて、「投降」によって苦しめた過去の経験があったからです。

考えてみると、日本は良いことか悪いことか、一度も他国に征服されたことはなかった。だから自由を失う苦しさ、奴隷になった苦しさを理解してないじゃないかな。第二次大戦の後では、日本はアメリカの傘下になった、アメリカは一応自由民主の国だから、歴史から見るとひどいことはしてなかった(戦後の話です)。だけど、旧ソ連の国ではかなり辛い時代であった、独裁のソ連の下では、自由民主なんて遠い遠い話ではある。そういう認識の違いが、ああいう無責任な話の源だからじゃないかな。

僕は自由を求めて家族を離れ、生まれた場所を離れ、そこそこ裕福の生活を離れ、一人で友だちも知り合いも無い異国で生活せざるをえない。そういう「最初から投降すればいいじゃないか」は、僕に対し「死ね!」と同じ。

彼らに言えることは一つだけ。世の中では、死よりも辛いことがあることを知れ。侍の精神(武士道)ですよ。