かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

来日 満一年。

二個口の荷物と大きなハンドバッグを携わり、生まれからずっと一緒に暮らしてきた母と分かれ、一人で香港を離れてた。Googleマップを振り返ると、今日でちょうど1年前ー2020年10月30日の出来事だった。

思えば、もう母さんの手料理、1年も食べたこと無いんだな…。と外を見ると、やはり思うーー

 

なぜぼくはこんなところにいるんだろう…。

 

未だに解せない。ぼくはどうして家族から離れて、一人で異国の地で頑張らないといけないんだろうか。自由、民主を求めるだけなのに、香港返還の際英中共同声明で保証された権利を行使しただけなのに、突然それがすべてが国家安全法違反という。

流石にこれまで学んだ、認めた自由民主の価値観をすべて忘れ、独裁者の奴隷になることは、僕は到底出来ない。そのような人間は果たして「人間」と呼ばれるか。言いたいことすら言えない、ただ権力者を忖度するようなことは、それは僕自身を殺したと同然である。

だから家族の反対をものともせずに、決断した。香港を離れる、どんな困難があっても、だと。

 

香港で何もかも忘れて、家畜のような生活で過ごすことは到底耐えられない。そんなのはただの「豚」だ。僕は「豚」じゃない、なぜ中国共産党が勝手に決めた価値観とルールを守る必要である?彼らは今まで僕や香港になにをした?そもそも僕は生まれから一度も、自分が中国人になりたいといった覚えはない。どうしてやつらのような独裁者の言うことを聞く必要がある、従う必要がある?

 

1年は去った。この1年、日本では本当の友達は実に一人もいません。孤独かと言われるとそうです。ただ、それでも家畜のような生活に苛まれるよりはマシだろう。この1年間、香港の情報を追うたびに、「香港を離れたことは正解だ」としか思えない光景が続々と。懸念したことはすべて現実となった、いや、僕の予想すら超えてるかもしれない。最近では「香港加油(頑張れ)」ですら国家安全法違反という世界です。

日本では本物の友達がいませんが、同志がたくさんいる。日本の政党にも味方がいる。僕が働いてる会社でも、日本語の先生も僕のことを理解する方がたくさんいる。それだけでもう十分だ。少なくとも、僕は一人で戦っているじゃないと。

それだけで、日本に来たことには悔いがない。