かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

太郎さんへの返信、その3

「愛国心」。実はこの言葉、昔からあまり好きじゃないです。まるで「国」が「人」より勝る、「自分の国」じゃないなら「愛」しなくてもよい。まあ、これ今でいうと左翼っぽい発言ではあるが、「国」という基準だけで価値観を決めたくない、とは僕の持論です。

まして、「愛国」の定義とはどんなものか。独裁者の習近平やプーチンから見ると、「イエスマン」が「愛国」、「批判する奴ら」は「裏切り者」。でも、実際はそうだろうか、まともな国にしてほしいから意見したり批判したり、実は必死に反抗する、抗う人こそ「愛国」ではないだろうか。

 

自分から見ると、香港かつての民主派こそ「愛国」ですね。いつも民主中国を建設する言うから、中国をまともな国に導きたい、という心も、「愛国」と捉えるね。でも、中国共産党から見るとこれは「愛国」ではないであった。

 

だから、中国人の愛国心、まずその定義から考えるべきですね。ただ、あなたが考える「愛国」ならば、たぶんいまでは誰も存在しない、だって、中国共産党にとってそれは「愛国」じゃないからです。

天安門事件でデモをした学生たちも、「愛国」だった。たぶん「歴史や文化にプライドをもっている」と言うならば、彼らのことであろう。だから、かつては存在していた、でもいまはどこにもない、というのが正しいかもしれない。

 

本当の中国は何だったのか、もちろん日本の報道では偏った視点の報道ではあるが、欧米の新聞を読んでもあまり変わらない。実際、見た目(高層ビルなど)はすごいかもしれないけど、中身は腐ってる。考えることは論理的でないから基準なんてないし、習近平の鶴の一声で何もかも変わる世界。インターネットですら監視されていて、まともに発言できない。もちろん、人が多いから金儲けぐらいはできるけど、それ以外はなにもない。だから、ロボットになりたいか、人になりたいか、というだけのこと。

 

最近、必死にメキシコからアメリカに「亡命」目指す中国人が増えていますね、しかもほとんど貧乏人ではない。彼らですらあんなに必死です、いまの「中国」はまともじゃないですよ。

自分自身が中国共産党が嫌いから、先入観でひたすら中国を否定すると言われてもまあそうではあるが、実際中国を褒めてるやつらはなんだろうか。大抵は媚中派とか、金を狙ってるとか、まあ、まともなやつがあまりないですね…。

ただ、政治に口を出さなければ、それほど厳しくないというともそうなんです。中国共産党の命令に大人しく従うロボット、奴隷、と演じるなら、まあまあ平和に暮らしている。

だから、99%は政治に無関心です。うちのお母さんの親戚は中国在住だが、全員そうです、政治はタブーです。

 

「大躍進」がわかると、太郎さんはかなりの中国好きと見受けられます。でも、中国の本は大抵中国をベタ褒めしかしないし、日本の本だと大抵否定的な一面しか描かない。媚中か反中の本しかないから結構難しいですね。そこで、一応、欧米ではわりと中立的な観点で物を見ることが多いので、もし英語読めるなら、欧米の中国の本を読むのも、いいかもしれない。