周庭氏の後に、また一人の香港の「政治犯」トニー・チョン氏が香港を脱出した。日本では全く知名度がないものの、今回彼が暴露したことは周庭氏以上の内容であった。
今回トニー・チョン氏の脱出ルートは沖縄経由であった。沖縄では旅行という名目だったが、沖縄についたらそのままイギリスに転向した。ただ、彼はそもそもすでに刑務所から出所した身である、それでも監視されて、そして普通に海外に移動することも厳しく制限され、ましてイギリスに行った途端香港政府がいま彼を脱走犯扱いしている。
暴露した内容はいろいろがあったが、中でも海外移動の条件は周庭氏と同じく、中国本土に観光させることであった。しかし、出所後も自由が制限され、何があったら脅迫され、自分の状況を公に言うことは禁止されたなど、やることは完全に「国際都会」では言えないものであった。中でも、刑務官は毎日も彼らに「欧米は悪いやつ、お前らは操作されている」と洗脳し、中国共産党のやり方そのままでした。おそらく、否定すると罰されることもあり、基本認める以外の選択肢はない。
また彼ら「政治犯」の経済状況も監視され、隙があったらいろんな誘惑を駆使し、他の政治犯の証人に転向させる動きも。国家安全法で逮捕された人が最近、国家安全法の宣伝番組に出たことも、おそらくこれに当てはまるだろう。
今回は彼が逃げるという動きは果たして予想できたことか、正直ちょっとわからない。日本では全く無名であるものの、欧米ではすこし影響力があるようで、そもそも沖縄旅行の申請時期はいつなのかもわからないので、なんとも言えない。
ただ、周庭氏の次に彼もこうやって逃げ出したというと、たぶん他の政治犯は今後香港から逃げ出すのは、より一層難しくなるだろう。