かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

『翔んで埼玉2』視聴・『極楽征夷大将軍』読破

今日は一気にミッションの2つも片付けました。

すると、なぜか今は頭痛…。

 

まず、翔んで埼玉。えっと、まあ、まあまあです。

面白くないわけないが、期待以上でもない。良くも悪くもそんな感じ。そもそも1は原作あるけど、2は完全にオリジナルなので、ネタも関西メインになってる以上、1よりピンとこないのは予想内でまあその範囲です。

ぶっちゃけ日本人でもないし関西も旅行や歴史の本以外、僕との繋がりが薄いから、理解できないのもしゃないけど。関西ネタはわからないと本当に「え?笑うポイントなの?」という感じで、改めて埼玉の「凄さ」がわかる…(褒めてないです)。

なるべくネタバレしないので、気になるなら自分で確かめてください。日本人でもない自分でもクスッと笑ったポイントはいくつあったので(ほとんど埼玉絡みの関東ネタですけど)、暇つぶし程度の感じで視聴するといいのですよ。

 

さて、極楽征夷大将軍を読了。ぶっちゃけ、終盤が一番面白かった。もちろん、観応の擾乱、直義vs師直のとこ。とくに直義が一気に反撃するのは怒涛的なので、先日は深夜なのに読むのをやめられないほど面白い。

と、この本は結局、直義毒殺説を取れなかった。まあそりゃそうだろう、この本の主人公(?)の尊氏は本当に何も考えてないから、終始直義一筋みたいだから、毒殺するような真似はしないだろう。最初は薄ら、この尊氏はどうやって毒殺エピソードを描くかと期待したんだけど。

なぜ「主人公(?)」なのか、それはこの本は、尊氏視点で語らうことはほとんどないからです。直義と師直の視点がメインのがほとんどです。観応の擾乱ではこの二人の視点を交代しながら物語を進行している。尊氏は完全に「飾り」です。最後の勝者だけど、直義死後は完全に作者視点でさらっとその後のことを説明するから、まあちょっとタイトル詐欺ですね(笑)。

ただ二人と言っても、最終的に師直より直義のほうが主人公かな。直義は最初から出てくるし、死亡の時点では数ページの解説のみ残ってるから、直義主人公がしっかりくるかも。

ほぼ歴史ベースなので、サプライズ的な展開こそないものの、違う一面の南北朝争乱を見ることができる。解説も多めなので、自分は太平記視聴済みだから問題なく理解できたけど、おそらく中学レベルの歴史さえ分かれば、スムーズに理解できるじゃないかな。難しいことわざはあるが、暑苦しい歴史マニアの言葉がないので、そこは賛否両論かもしれないが、逆に誰でもすんなりと物語を読めるのが、この本のいいところ。なにせ、南北朝争乱は日本の歴史で、一番むちゃくちゃの時代と僕は思う。

なにより、やはり僕は直義ですよね。だからいつの間にか直義に自己投影して本を読んでしまった。

 

そして予想以上に直義はかっこよくて、この直義なら僕は正直なりたい。死んでも後悔はない。

で、得た教訓としては酒は絶対飲んじゃいけないことね(笑

いやまあ、そもそも僕はタバコ酒ギャンブル女全部NGなので、直義以上に律儀です(だからつまらない男と言われてもまあしょうがにゃいな)

と、直義の教訓は酒以外、やはり重大なことがあればちゃんと相談するべきこと、特に当事者。歴史にもしもはないけど、この本の直義が師直の職を解く前にちゃんと本人と相談するならば、悲劇は回避できた。

護良親王はたぶんあれはしょうがにゃいだろうけど、他のことはもうちょっと他人の気持ちを考えるべきだった。

 

さて、この前に買った「観応の擾乱」も読もうかね。