政治は嫌いである。
歴史の本を読むのが好きだが、得られた教訓としてはたいてい、愚直・率直な人は、政治には絶対触るべきではないこと、なぜなら負け組になるのが確実という。
残念ながら子供からアニメや漫画でめちゃ感染されてしまい、潔癖主義で清廉潔白がすでに自分の価値観となってしまいました。今更性格は変えられないし、そもそも変えられるならここにはいない。
政治はなぜどこでも汚い人間が勝ち上げるか…たぶん政治劇は結局、トップに這い上がることであり、その過程では結局回りを貶めないといけないからである。愚直・率直な人は、結局その孤高な「清廉潔白」が足枷となってしまい、最終的に「情」か「良心」のせいで、一線を越えられず、負け組になる。
政治の世界は人間の闇であり、人心の掌握・利害関係の調整・勝てば良いのだという世界。そこには理性も道理もない、結果が全てである。だから世の中では、勝利者はいい人ではないのが多いし、むしろ負けた悲劇ヒーローがたくさん生まれたのだ。
香港の親中派のほとんどがいま、このまま香港自滅は確実とわかっても愚かなことを続いたことも、結局政治の世界では、自分の利益が最優先であり、良知など構ってしまえば自分が負け組であることをわかってるからだ。
しかし、面白いことに、人間はそういう汚い人間よりも、やはり清廉潔白で率直な人を求めてしまう。なぜだろうか…
ほとんどの親が子供に嘘や陰謀を教えない、してはいけないと忠告したと同様に、人間は心の何処かに、やはり光を求めてしまう。
政治は嫌いである。
しかし、今自分がここにいる理由も、一晩世界がガラッと変わっても、すべては「政治」。切っても切れない。
関わると負け組がほぼ確実なので、極力、権力から離れるしかない。
あるいみ、オタクのままで回りからこいつガキかと言われる方が、一番賢明かもしれない。
なぜかわからないか、権力には人を惑わせる魔力がある。しかも知らないうちに。その魔力がやがて嫉妬、不信、裏切りなど、人間の負の感情が生み出されていく。だから回避するには、権力そのものを離れるしかない、遠くに。
むかし(香港)の中学では荘子の「庖丁解牛」という話があった。あれがきっかけで何かが目覚めたが、今振り返ると、まさに自分がこの浮世で闘う道しるべでもあった。
まあ、自分が求めるのは「自由」だけなんだけどね