かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

湊川の戦い

「太平記」を消化しずつ、ついにここまで来ました。

正直ここにきて展開がちょっと急すぎてわりと消化不良です。特に足利尊氏の多々良浜の戦いが完全にカットされたこと、どう考えても頭おかしい。主人公最大の見せ場なのに?ほとんどナレーションで急展開連続で、こここそクライマックスなのに?

 

しかしここまで見たと、今までぼんやりだった鎌倉→南北朝の流れが完全に掴むことができました。なるほど、これはたしかに語りづらい歴史でしたね…。特に、日本では象徴ともいえる天皇陛下・当時では後醍醐天皇は本当にここにきて評価しづらい。おそらくNHKがこの時代をやりたがらない理由は、人気以外にこの部分だろう。これもやむを得ない…むしろよくこの「太平記」でここまで後醍醐天皇をはっきりと描いたな…。

 

おそらく日本一難解の時期だけど、逆にこの時期をうまく理解できれば、「日本」という本質を捉えることができるかもしれない。あっ、すみません、なんか日本を研究対象扱うのね…

 

でも、仕方ないのです。日本という国は本当に不思議、中学生時代で第二次大戦、日本が中国を侵略した極悪人とか散々言われたにも変わらず(以前にも話しましたが香港の教育もこの部分はやや洗脳教育に近いのです、中国ほどでもないが)、この礼儀正しい何もかもおもてなしの国がどうして?というずっと疑問を持ってきた。特に自分はアニメ、漫画やゲームの影響も強く、だからどうしても日本の精神に興味をもつのです。これもおそらく、いま日本の歴史の魅力された理由なのでしょう。

 

結局日本人ではないですから、日本の精神を理解するのはちょっと無理でしょう。民族性というものは、幼い頃から育てられたものであり、小さい頃で日本で成長するでもない限り、理解することはやはり難しい。だからこそ歴史から勉強するしかないのです。

そして楠木正成公をみて、あるいみ日本の本質を掴むことができたかもしれない。楠木正成公は尊氏のほうが完全に正しいと理解しているし、不敬罪にも臆せず天皇陛下に必死に説得した姿を見ると、あれが確かに自分が憧れる英雄像ですね…。

 

だから戦前楠木正成公が英雄扱いされても、無理もない。自分も楠木正成公の魅力に引き込まれるようです。

ただ、自分今置かれた立場はおそらく楠木正成公よりも足利尊氏に近い。道が正しくなければ、別の道を探り、世のために行動すること。だから香港から離れた。ちょっと失礼な言葉なんですが、楠木正成公は愚忠ですね…。美しい、美しいけれど、楠木正成公がもしそこで足利尊氏と共に戦う、あるいは身を引けば、世の中はさらに安定しているではないだろうか。少なくとも南北朝の内乱は、無くなったかもしれない。

例えば、もし楠木正成公が現代香港に生まれたらどうなるか…香港が間違った道に進んでも香港(中国共産党)のために戦うかもしれないのですよ?そういう話ですね…。


そこもまた、おそらく自分と日本人の違いかもしれません……しかし足利尊氏も日本人ですね…

 

複雑です。