かりんちゃんの随心日誌

随筆、旅の話、ゲームの話、香港の話、言いたい放題

ユニコーンオーバーロード クリア

ネタバレ全開です。

 

 

というわけで、シャロンちゃんを妃として迎えるEDでした。

ゲームなので、やはり結末はユーザーが選べる仕様が好み。十中八九、用意されたメインヒロインは好みではないのが多い、なので、このゲームでヒロインをいろんなキャラクターから選べる、そして各キャラの結末がユーザーの行動によって微妙に変わる仕様は好きである。やはり、ゲームは、自分の意志で流れを選択できるこそが、ゲームである。ユーザーが介入できない話では、それこそゲームの意味がわからなくなり、映画やアニメを見ればいい、とは自分の意見です。

ゆえに一本道は実は嫌いである。

 

洋ゲーでは珍しくないことだが、分岐が基本物量作戦になりがちから、和ゲーはあまり見当たらない。あってもしょうもない分岐でしかない。

例えば直近では『閃の軌跡IV』だが、殿下を選んでも結局EDの1シーンだけだった。それはそれで正直萎えました。

もちろん予算の都合もあるし、このゲームでは候補となるヒロインはめちゃ多いので、ヒロインが選ばれても、結局最終局面=つまりラスボスとの対峙のみ、選ばれたヒロインが登場して専用セリフを話す。仕方ないこととはいえ、シャロンちゃんは序盤仲間に入れる以外メインでの出番はほぼないので、墓参りぐらいしかイベントが用意されてないから、もうちょっと活躍してほしかったな…。

シャロンちゃんが好きな理由は結局千夜様に見えるに尽きる。毒はないけど声も違うけどそれ以外はそっくりだった。特に髪の色を黒に変えられるし、そういうことでいつの間にか愛着が湧いてた。

 

逆にスカーレットは…なんだろう、教国までは完全に空気なんだけど、教国からはいきなりメインヒロインアピールする不自然さ。おまけに、実は元々金髪系は好きでもなく(アルフィン殿下は完全に性格と声)、勝ち気女子やいわゆるツンデレもピンとこないから、最初から眼中にない…。なので、選べる仕様は本当に良かった。

 

とはいえ、キャラクター以外、このゲームで選べる分岐は多いと見せかけ、実は一本道。あるいは、本筋に影響しない分岐が多い、というべきか。選んでも実感がわからない分岐が多い。そういうのは果たして分岐と呼ぶべきか、と正直疑問を浮かぶ。結局EDもトゥルー以外は大団円とはいい難いし、自分が選んだ結果とも言えない。とりあえず用意されたコンテンツを全部消化すればトゥルーという感じで、ちょっと物足りないというか、物語を動かす感覚はあまりなかった。

もしかしてこの理由が、20年前自分がアトリエシリーズにハマったかもしれない。


おまけに、今回のストーリーは正直インパクトが弱く、真ラスボスもぶっちゃけよくある小物だった(こんな話はよくあるから、最初からあっこいつきっと最終的に裏切るだなとなんとなく予想できた)。話はエルヘイムまではいいけど、それ以降は結構やっつけ。長いステージでごまかすだけで、中身はそれほどでもない。別に『十三機兵防衛圏』が好きとは言えないけれども、それと比べると今回はかなり弱いと感じる。特に、戦記物ではやろうと思えば可能性が大きいし、敵キャラで印象に残るキャラクターは、突然キチガイとなったゲイリーだけだった(しかも雑に処理された)。

しかし、システム自体は良かった。これが今世代SRPGのふさわしい姿と思う。洋ゲーSTGを真似しつつ、独自なRPG要素や育成・交流を用意し、かなり面白いゲームができたとも言える。ただ、ステージは9割攻略戦で、ステージのイベントも少なく、大抵は眼の前の敵を全部倒すだけの内容はちょっと勿体ない。もうちょっと地形ギミックあるいは、戦記物らしい策を弄するシーンを用意するべきだった、味方も敵も。結局敵が増えた強くなった以外、やることがあまり変わらないのが残念だった。

ふと思うけど、このゲームシステムでむかしコーエーの英傑伝シリーズを再現したら、きっと面白そう。

 

そんなわけで、レビューらしいレビューでもなく、感想らしい感想でもない『ユニコーンオーバーロード』のクリア記事でした。

 

P.S. ちなみにノルベ…は一応知ってるが、現状でもうほぼ満足でしたので、しばらく挑むことはないだろう。