かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

奈良旅 あとがき

10年前、まだ日本の歴史そこまで詳しくないころ、奈良は鹿しかないイメージだった。とはいえ、これはたぶん10年前の僕だけではない、会社の上司に有給を申請するとき、行き先が奈良県と伝えた途端、彼女の反応も10年前の僕と同じであった。

どうしても、「奈良=鹿」というイメージが払拭できそうにないよね…

 

急に奈良に行きたくなったのは、去年。「日本の歴史シリーズ」で、飛鳥と奈良の話を読むと、なるほど日本の「起源」は奈良にあったね!というのがきっかけだった。特に、日本が好きの理由の一つは、中国の文化、たぶん「唐」の文化をうまく保存できたのも大きいから、飛鳥白鳳奈良を、どうしてもこの目で確かめたかった。ゆえに、計画を立てる際では、飛鳥と斑鳩を中心にしてた。

さらに後押しなのが、去年見たNHK大河ドラマの「太平記」、そして「極楽征夷大将軍」。この2本のお陰で、なんの知識も持ってなかった南北朝の時代を一気にハマってた。そして南朝の拠点もまた、奈良。

だから、僕にとって「鹿」はむしろどうでもいい存在である。


今回はお天道様がご照覧くださったおかげで、雨があっても夜のみであり、とても快適な天気で旅行計画を見事に、完璧に消化した。事前では月曜日が午後が大雨との予報だったが、改めて、これはもしかして神様のご加護かもしれません。だから今回は正直、多くの文句を言えず、100点満点の旅です。

あえて遺憾を数えるなら、それはたぶん初日、正倉院をこの目で見たかったが、まさか土日では休日という。これは事前調査不足ということもあるので、仕方ないといえば仕方ない。思えば、実は計画を立てる際、いつも休日を確認しなかった。だから、前にもせっかく来てたのに休日で入れないことは何度もあった。過ちは常に繰り返す、どうしたものか…。

 

5日の旅が無事に終わり、正直もう奈良が大好き。何であろう、東大寺や吉野などは外人だらけで混雑でめちゃ嫌なのに、それでも奈良が大好き。特に、薬師寺や飛鳥を回る際、なんとなく懐かしい雰囲気までがする。たぶん、結局自分もやはり古代の中国の文化が好きかもしれない。だから似たような匂いがする飛鳥白鳳奈良では、どうしても惹かれていく。

しかし、僕は仏教にどうも興味ないなのにね……

 

世の中では聖徳太子の17カ条が後世の創作と言われる、本当かどうかたぶん争いの種ではあるし、自分も日本人ではないからたちが悪い立場でもあり、この際正直どうでもいいのです。そもそも、後世の創作だとしても、聖徳太子という存在はやはり尊敬されるお方であらせられるから。そして「和をもって貴しとなす」、たぶん中国語の「以和為貴」からであろう。昨今の戦狼外交などを見ると、これこそ、今の中国、とりわけ中国共産党によって消された失った古き良き、本当の中国文化ではないだろうか。だから正直、親中派が「デモするやつらは中国歴史がわからないから愛国心がない!」という出張を軽蔑している。

本当に中国歴史がわからないのはどっちなんですね。

 

もし将来リニアが出来たら、東京から直接、奈良にもう一度訪れたい。その頃は、ぜひ完全に復原された平城京跡の風情を、改めて体感したい。