かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

文化大革命化の香港

今週、香港では二人が国安局によって逮捕された、罪は警察や公務員が怠けた写真をネットで公開した、政府と一般市民の関係を悪くする煽動の罪という。

 

あまりにもふざけた話だが、これが今香港の現実である。大物の蘋果日報や民主派がすでに狩られた今、多くの金額に投入した国安局は存在感と意味を示すため、あちこちで魔女狩りをし、一般市民に牙を剥く。

2年前では国家安全法は限られた人のみ対象をし、一般市民には関係ないと話だが、もちろん嘘ではある。このような手口(言葉の欺瞞)は中国共産党の常套手段なので、2年前がそれを察知して自分は逃げたが、今となってやっと危機感を覚えた多くの香港の家族は、続々と香港から離れ始めた。

 

国安局による逮捕はなぜか怖いか、それは有罪かどうか関係なく、容疑(日本では書類送検)の時点で保釈はまず不可能である。そしてパスポートなどが全部没収され、香港から脱出できず、裁決が出るまでにずっと監禁される。しかも最近では裁決が出るのは1年以上かかるのが普通になっており、裁決されるまえにすでに何年監獄で過ごすという。

周庭さんはなぜ今となって黙っているが、上記の理由ではある。有名人である以上、変な動きでもあったら必ず狙われる。

上記の二人が逮捕された理由の通り、最近ではどうでもいいことすら罪を問われる。今回は、おそらく警察という、香港では「聖域」になっている部分に引っかかるから狙われたんだろうが、狙われた以上香港では逃げる場所がない。

何より、どうして、いつ狙われたかがは予測できないからなおさらたちが悪い(「罪」は解釈は完全に政府や国安局が決める)。

 

今、香港はまさに文化大革命の最中です。どんな小さいなことでも通報されるのが日常になっている。真っ先に逃げ出したのは高学歴有能の人、または教師という。最近、学校では教師が足りないというニュースが目立つになった。学生だけではなく教師まで逃げる理由は、学生(特に親中派や中国からの)による通報が怖いからです。

 

国際大都会の姿は、もうあそこにはいない。あるのは、魔女狩りの恐ろしいデストピアである。