プレイ環境 PS5
前作はしばしばモンスターハンターやウィッチャーと比較したほど、話題作であったが、今回の注目度はいまいちという点は否めない。だからといって、この作品の評価は結局どうなってるか、というと、続編としては問題なく合格だが、印象的ではなかった。
ゲーム自体は殆ど前作とさほど変わらないので、よく言われる前作の強化版ということは、正直正しい評価である。続編だから新しいということは、新たな滑空と終盤では機械獣で飛べるぐらい。むしろ前作で面白かった機械獣同士を戦わせるような、カオスの状況は作りにくいので、一部の要素は個人的に劣化したように見える。
ストーリー自体はさほど長いとはいえないが、寄り道などの収集物がいっぱいなのでボリュームには困らない。戦闘はたまにバグるが概ねは良好、ただ前作と比べると、いざっ戦闘に入るとゆっくりに周りの状況を定める余裕がないに気がしないでもない。武器に関しては結局弓以外、癖がある武器が多いので、実用性がいまいち。訓練場などで試された様々なコンボ技や格闘技は、かっこいいはかっこいいが、地形が多変で乱闘になりやすいこのゲームでは正直実用性がいまいち。結局のところ、草で隠れながら戦うのが一番安全なので、終盤になるといささか単調とも言えます。また、罠の威力がとんでもないので、対人戦を含めて罠を活用すればたいてい勝てます。たしかに設置には時間がかかるから戦闘中ではやや不向きだが、成功に命中すれば、大型機械獣でもHP半分ぐらい持って行かれるから、弓でちまちま削るとか馬鹿らしく思えてしまう（もちろん、この場合では部品などはまったく期待できないが）。
先にも話しましたが、今回では前作みたいに機械獣をオーバーライドし、味方に引き入れることは可能だが、一部の騎乗機械獣以外、ほとんどは時間制限が設置されている。また、多くの場面ではオーバーライドして戦うことは想定してないようで、大型機械獣をオーバーライドする意味もない。なぜか前作ではサンダージョーのオーバーライドを覚えたのにリセットされたのかわからないが、いざっ覚えたとしても、活躍する画面がないという（大型機械獣が同時に2体以上存在してる状況がほぼないからです、あるいはオーバーライドできないか最初から敵対状態）。機械獣オーバーライドには思考パターンが新たに導入されたが、一旦機械獣をオーバーライドするとモードは自由に切り替えないので、間違って騎乗機械獣を攻撃モードにオーバーライドしたら、いつの間にか勝手に回りの機械獣に喧嘩を売って破壊されたのもよくあることである。
機械獣を狩るのはいいけど、前作では機械獣をオーバーライドし、敵を撹乱しながら戦うのは面白いので、なぜそっちを逆にあちこち制限を設けるだろうか。
今回ではアスレチック要素が圧倒的に増えた。要は「アンチャーテッドシリーズ」のネイトのような、普通の人ではまず真似できないあり得ないクライミングです。ただ、反応がいまいち、変なところに引っかかるのも多く、たまにそのせいで死ぬこともあるので、個人的にはマイナス。海外のゲームはなぜそう言うのが好きだろうか。
グラフィックは相変わらず素晴らしいだが、目が肥えたせいで正直そんなに感動はしなかった。ただ、PS5のおかげかどうかは知りませんが、ロード関連はとても快適だった。遠いところにファストトラベルもロードはほぼ一瞬。快適さ自体はこれ以上ない最高ではある。
それ以外では特に特筆する点はあまりないという。世界観の設定は繊密ではあるが、「ウィッチャー」ほど魅力的とはいえないような、サブクエストなどは特にだが、対話は聞いても面白くないことが多い。やはり無難に落としたことが致命的かも知れません。SIEファーストならもっとできると思うので、逆にそこは少しがっかりした。
一応設定上続編は出るようで、これ以上どう進化させるか、今回のできを見ると少しは不安を覚える。ゲーム自体は80時間も楽しめたし、悪いゲームではありませんが、やはりどうしてももっとできるじゃないかと期待してしまう。
ゲーム内容GREAT システムSTANDARD グラフィック＆演出GREAT サウンドSTANDARD
