かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

いつも通りで

気付いたら、「いつも通りで」という一言だけで、話が通じる飲食店が何軒もありました。来日1年のちょっとの時期だけで。

何が面白いかというと、香港では30年も暮らしたのに、そういう経験は一度もなかった

香港ではずっとできなかったことを、日本では1年だけでできたこと。よく考えたら面白いことである。

なぜだろうか。

 

別に香港でもたいてい同じ店通ってるし、メニューもそんなに変わらないから、なぜ香港では30年以上暮らしたのに、ぼくのこと覚えてる店が一軒もないのか。影が薄いが原因だとすると、日本では1年だけでぼくを覚えてる店が何軒もあるのはおかしい。

そもそも客、常連客さんに対する態度もぜんぜん違う。香港の店ではいつも無愛想なのが多い、食べた終わりという感じしかしない。でも日本の店ではなんとなく暖かさを感じる。同じ金のためでも、態度の差が歴然。

 

思い付いた理由の一つは、おそらく香港では個人経営の店が少ないだからではないか。よく考えると、香港では松屋みたいなチェーン店が多い、だから外食は健康ではないとよく言われているし、店員も無愛想であった。日本でいえば、差別に言われるかもしれないけど、牛丼屋の外人店員さんの態度であった。

だから30年以上に暮らしても馴染みの店が一軒もない。

確かに、日本で「いつも通りで」が通用する店は個人経営か、洋食屋さんやパスタさんですね。

しかし、先週のことか、チェーン店のはずのドトール珈琲店で食事を済ませると、店員さんから「いつもありがとう」という言葉が耳にした。

 

ぼく実は香港が嫌いかもしれない。