かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

総裁選、再論

産経新聞を毎日読むせいか、これまでにないほど総裁選に関心を寄せた。とはいえ、結果によって日本の今後、対中にもかかわるので、読まなくても情報を追うだろう。

以前(防衛大臣の頃かな)では河野氏に関して、対中がしっかりしていたということに好感を持てた。しかしこの総裁選で氏の言動やその仲間を見ると、人の本性はこうも容易く顕現されるんだねと改めて思い知らせた。氏は未だに、中国は「会話で解決できる」という甘い考えの持ち主なんだ。

以前アメリカの選挙などもそうだが、リベラルを掲げる人はたいてい「会話で問題は解決可能」という思い込みが強い。まあ、会話で解決できるならそれはそれで喜ばしいことに違いないし、相手がまともであれば、ね。

ところが、中国、いえ、中共はまともではない。ウイグルもそうだったように、この1、2年間香港の変わりっぷりを見て、未だに「中共と会話で問題は解決できる」と考えると、頭のおめでたい人ですね君はきっと。中共の行動原理は簡単に変えられないし、仮に本当に変わろうとしても自分の利害得失に顧慮した結果であり、他人と「会話」で会話で解決するものではない。

簡単な話、キチガイや賊などに道理で口説くようなもの。たいてい失敗に終わるし、自分に恥をかかせる。

むしろそういう人は中共にとっては利用・操作しやすい、好都合の人である。中共は狂った政権ではあるが、人性への分析能力、そしてそれを利用する能力は悍ましいものだから侮れないほうがいい。そうやって中国人の民族性を徹底的分析して中国を統治する政権なんだから。

2年前とある記事を思い出した、香港のデモに対し中共は軍隊を動かすような動きがあった、そこでトランプ氏は「俺は許さん、もしやろうとしたら痛い目に遭わせる」と圧力をかけた。結果、軍隊でデモを制圧することはなかった。本当かどうかは数十年後だろうか公開されるの文書でしか判明できないが、中共に対し有効な「会話」はこういうもの。今の日本、または河野氏がそれができるとは到底思えない。

 

河野氏は知名度が高いから、選挙の顔として選ばれるだろうけど、この一週間彼の出張や言動を見ると、どうも保守自民党の「顔」とは言いにくい。むしろ立憲民主などのような野党の匂いがする。

民主制がよく愚民統治と言われるのが、政見や主張を理解せずに、単純に知名度や顔で投票先を選ぶ所以。以前香港でまだ議会の選挙が可能の時代でも経験したが、そういう愚民は本当に多い。「かっこいいから」「なんか正義感溢れてるから」というのも、利益で投票する人はいる。「米もらえるからそうした」というなにをやってるかすら理解できないジジババがたくさんいた。

この4人の言動を観察しましたが、野田氏はまず論外として、河野氏は今の所具体的な話は何ひとつもなく、キレイな言葉だけ並べる。

なので、野党が嫌であれば、選択できるのは高市氏か岸田氏のみである。高市氏は対中では今の所誰よりも果敢だから、個人的に強い好感をもっていますが、全体的な事を見ても、岸田氏も妥協できる人選ではある。

 

皆さんは投票するとき、単純に顔ではなく理念と実績で選ぶことに祈ります。