かりんちゃんの随心遊戯日誌

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ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ

レビューバージョン PS4 Pro

ペルソナ無双、とこのゲームが発表された瞬間ではそう思った。ジョーカーが大量のジャックフロスト相手を薙ぎ払え、そして様々な拠点を制圧し、仲間とともにフィールドで進撃し、敵の総大将を打ち取る…。そんなイメージだった。しかし実際、このゲームは最初想像した「ペルソナ無双」というイメージと全然違った。

そもそも、本当に無双らしい無双を楽しめるのは、ゲームの最序盤の導入、つまりゲームスタートを押したとき、そのチュートリアルみたいなステージと、ごく一部のイベントだった。このゲームの実態は、『ペルソナ5』の延長であり、戦闘パートが無双アクションに変わった以外、やってることは『ペルソナ5』とそれほど変わらなかった。

無双では最初から大量の敵がフィールドで配置され、そのまま薙ぎ払うが、このゲームではシンボルエンカウント形式で、敵と接触したらアクションに移行するとのこと。ゆえに『ペルソナ5』にあった様々な要素はほとんどそのまま、戦闘だけがコマンドRPGからアクションに変わっただけのことです。また、コープ要素ではこのゲームでは用意されてないため、ストーリーの進行はほぼ固定となり、本編のようなスケジュール管理は完全になくなった。その代わりにジェイル(本作のパレス)は好きなタイミングで離脱と潜入(一部のイベントでは制限されてるけど、基本はペナルティがありません)することが可能なので、HPやSPなどが消費し尽くしたら、いつでもジェイルから離脱し、HPSP満タンの状態で再潜入することが可能。このへんはおそらく、本編のような「コープする時間を浪費したくないからなるべく1日でダンジョンを全制覇」というストレスから開放された、というべきか。おかげでスケジュール管理のことを気にせず自由にダンジョンを攻略することができるので、個人的にありかと。ただ、逆に言うと、外に出る意味がないため(特に中盤以降、ソフィーのショップ機能が充実するとほとんどのものはそのまま買えるから、わざわざ歩く必要もなくなった)、ダンジョンで攻略する以外、ゲームのやることがあまりないことも否めない。

本作最大のサプライズというと、おそらくストーリーと新キャラクター。これまでコラボ作品では、ストーリーや新キャラはほとんど押し付け、あるいはテンプレートみたいな展開で、何の驚くこともないものだったが、このゲームでは逆に、”本編を超えた”という偉業を達成した。確かに一部のジェイルの主の話ではテンプレートだったが、核心と新キャラクターにまつわるストーリーは概ね良かった。善吉の覚醒シーンは盛り上がったし、ただのおっさんキャラクターがここのまで魅力的に描かれたのも、本当に意外だった。またソフィーも終盤では一気に株が急上昇し、「あとづけ」「やっつけ」のようなコラボキャラクターではなかった。二人も見事に怪盗団のなかにうまく溶け込み、『ペルソナ5』の「続編」という位置にうまく導いた。『ペルソナ5』本編では獅童以降の話が急すぎるためイマイチとは思ったが、今回は終盤までも丁寧に描けたし、むしろ最終盤こそ本番という描き方が、いい感じにクライマックスを迎える。そういう意味で、本作は個人的に、”本編を超えた”という印象です。

ゲームシステム自体は、最初は無双のイメージが強すぎるため、「これ爽快感ないやん」とは思ったんですけど、すぐもこれは「無双」ではなく「ペルソナ」寄りの作品とわかった。無双ではないからわざわざ無双アクションとコラボする意味があるかどうかは、たしかに疑問的なんですけど、普通の無双アクションよりも、ペルソナの切り替え・応用などのこともあるので、あまり複雑すぎるアクションだと逆に面倒なので、大量の敵が出てくる場面は一応用意されたし、これはこれでありと思います。無双アクションではあるが、弱点をつくと色々と便利なサポート機能や有利なアクションが出てくるので、このへんはちゃんとしたペルソナです。むしろ相手の属性とパーティーや自分のペルソナの属性を意識して戦わないと、序盤でもすぐ苦戦する(まだゲームの全容を掴んでないこともあるが、このゲームはシステムが段階的に解禁されることもあって、序盤が最大の難関とも言える)。相変わらずSPの補給はとても貴重のも、このへんはペルソナらしい。だからこのアクションシステム自体に文句はあるかどうかは、正直あまりない(面白いとは言ってない)、が、名前付きのボスは硬すぎのは、些かな不満かな。また、本編ではコマンドRPGなんだからそこまで問題ではないが、このゲームはアクションであり、『ペルソナ5』の色彩やカラートーンは目に優しくないため、かなり疲れるし、状況確認も難しい。これはデザインがの問題か、それとも雰囲気が合わないからか。

不満点といえば、このゲームのUIは本編と同じくスタイリッシュではあったが、本編と比べると、メニューを開くやページに遷移などでは、数秒の3Dアニメーションが挟むため、微妙にテンポが悪い。本編でもUIのデザインはスタイリッシュ、ページの切り替えは快適で特に問題はなかった。しかし、このゲームのUIをなんだかいうと「西施の顰みに倣う」。メニューは頻繁に使うものなんですから、この辺は残念としか言いようがない。やはり、デザインセンスはモノマネできない、ということか。

また、グラフィック自体も、2020のゲームとしてはかなり悪い部類。スタート画面からすでにジャギが目立つ、たとえフレームレート重視と言われても、ペルソナはそこまで重いゲームなのか…?あるいはそもそもPS4向けに最適化してないか…?よく考えると今まで遊んだPS4のゲームでも、ジャギがこんなに目立つゲームは初めてかもしれない。ゆえに、グラフィックとして評価するとこのゲームはあるいみ最悪。

結局、このゲームをどう評価するべきか。ストーリーとキャラクターは概ね良好、システム自体は賛否両論。果たしてアクション化になって、面白くなったかというと、本当に人それぞれですね。ペルソナスタイルのアクションを遊んでみたい、あるいはジョーカーたちのアクションをやってみたい、というアクション自体そこまで拘らないならば、これはこれでアリかもしれない。が、爽快感がいまいちで敵も硬いので、アクション自体も無双そのままなんですから、単純にアクションゲームとして評価するとやはりつまらない。なにせ、ペルソナのスキルを使うときはアクション要素がなく、ただのコマンド選択ですからね。思えば、ボスはただただ苦痛の作業で、このゲームを最後までクリアできたのも、ストーリーのおかげであった。P5の続編としては成功かもしれないが、ゲーム自体は反省すべきポイントがいくつもあった。しかし、無双そのままコピペしなかったことだけは、評価するべきか。

ゲーム内容EXCELLENT システムSTANDARD グラフィック&演出POOR サウンドGREAT

STANDARD