かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-

レビューバージョン PS4 Pro

正直軌跡シリーズここまで来て、面白いかどうかもはや重要ではないだろう。システムはもちろん前作からほとんど継承してるし、変わったことはバランス調整以外あまりなく、ストーリーに関しても良くも悪くもここまで付き合ったんだから、最後まで「見極めてさせてもらう」ということですよね。

満足するかどうかというと、ボリュームに関してはクリア時間が100時間ちょっとなので、これまでやったRPGでは一番長かったから満点とも言えると思います。かの『ウィッチャー3』でも75時間ぐらいだったからね。リィンの物語はちゃんと完結して、ここに来てやっと大団円で報われたエンディングであった(逆に恐ろしいほどお都合展開です)。うん、閃1から苦労を重ねて、ここに来てやっと終わった、報われた、みんなが待ち望んだハッピーエンド。そういう話です。敢えて不満というと、エンディングはわりとあっさりに説明され、正直7組や様々なキャラクターのこれからをもうちょっと詳しく描いてほしいぐらいかな。

前作では最大の不満として批判した一部の単語・台詞の多用は、薫陶や雛鳥は自重に見えるけど、ほかは相変わらずだった。何度もボスと対面して「届かせてもらう」、何度も「見極めてさせてもらう」、何度も「壁を乗り越え」、理不尽なことであればとりあえず「チート」「すぎるだろ」、「ていうか」「というか」「ふふ」「はは」など無意味な言葉が呆れるほど氾濫している。このシナリオライターはまさか狙ってこのへんな単語ばかりを使ったのか…?だとしたら正直うんざりですね。さすがに展開も展開で「その必要はない!」は減ったが、やはり序盤の展開の遅さはいささか気になることです。

もう一つの問題点は、パーティーメンバーの過多です。ええ、仲間が多ければ多くほど良いわけではないと、このゲームで認識しました。まず交代枠を含めて戦闘メンバーは最大は8人だったが、新旧7組はすでに16人。さらにゲストメンバーがそれ以上の。もちろんほとんどのゲストメンバーは特定のエピソードのみ使えるが、それでも今回助け人として参戦したデュバリィやティータなどは、使うチャンスが殆どないという。そもそも新旧7組でも使い切れないから、ゲストメンバーをパーティーに入れる余裕どこにあるのか。そしてパーティーメンバーに応じて装備やクオーツの調達も苦労する。終盤はともかく、稼ぎや装備が限られている序盤では、さすがに全員分の装備を揃うことは極めて困難であり、結局良く使うキャラクター以外は基本的に放置されてる。

もちろん賑やかは良いけど、あまりやりすぎるとかえて面倒という。戦闘だけではなくキャラクターイベントなどもそうです、今回一部のキャラクターイベントは絆をやらないと見れないから、場合によってはほぼ空気、「お前なんでいるの」ということです。だからやはりメイン6-7人+ゲストぐらいは妥当かな。正直、新7組だけは戦力的にもイベント的にもバランスが良かったよね。贅沢な不満と言われるようが、実際毎回も16人の武器を用意するのは、楽しいことではない。

あとはBGMですね。ファルコムといえばBGMだが、閃3でもそうだけど、今回で印象を残るBGMがあまりなかった。敢えていうとオルキスタワーぐらいかな。でも最終章にして「Blue Destination」を超えるBGMが出てこないのは、やはりちょっと寂しいです。

ゲームの評価はたぶんこんな感じですね。3を最後までクリアしたら今回はやる必要がある…じゃなくて、どうせここまで3までクリアしたら、最後の最後まで見届くほうが良いじゃない、との評価ですね。感慨深いというか、やっとちゃんと完結した、リィンのやることはやっとちゃんと成し遂げた…。閃の軌跡シリーズを1から4まで、やっと最後の最後エンディングでリィンの笑顔を見れた、とのことです。

ゲーム内容GREAT システムSTANDARD グラフィック&演出POOR サウンドSTANDARD

STANDARD