残された光
PS3ではGOTYと評価されたほど名作『The Last of Us』が、最速グラフィック、解像度とフレームレートがPS4用にリマスターされた。このPS3ではグラフィックが最高峰と評価された作品、果たしてPS4ではどんな出来なのか…、ということはレビューしません。ここではDLC「Left Behind ー残されたものー」だけレビューを書きます。
もちろん遊んだのはPS4版なので、PS4でのレビューです。PS3のリマスター作品なんですが、グラフィックと解像度は一応向上したため、PS4からみてもかなりハイクォリティなのは確かなんです。もちろん『インファマス セカンドサン』などPS4専用タイトルを体験した後、少しは物足りないものの、少なくとも『ウォッチドッグス』辺りよりは綺麗と思います。なにより、フレームレートは60fpsなので、ヌルヌル動いてほんとうに素晴らしい。これは実際体験してみないとわからないものなので、とりあえず言えるのは、PS3版との差は写真だけ見るとわかりづらいが、遊んでみたら身体がその違いをはっきりにわかるはずとのこと。もちろん解像度と光源などが改善されて、いろいろと見やすくなったのも便利です。ロードはかなり早くなってるし、本作まだ体験したこと無い場合、PS4版は絶対おすすめと思います。
と、ここは「Left Behind ー残されたものー」のことを書きましょう。リマスター版では、最初からメニューで選択できる。元々DLCのショートシナリオなので、2時間ぐらいでクリアできるが、ノーティドッグはこの2時間でも、『The Last of Us』の素晴らしさを最大限に発揮した。シナリオ及びキャラの関係、サバイバルと生き残るための緊張感、一切の手抜きがなく、非常的にバランスが良い内容と思います。話は本編終盤スキップされた話と、エリー過去の話をフィーチャーし、二つの内容が交錯して展開している。本編の補完シナリオではサバイバルで、過去の話はアドベンチャーとシナリオメイン。「現在」のサバイバルで疲れたら、「過去」の話の戻り、ライリーと楽しい探索をし、ミニゲームやシナリオを楽しむ。そしてまたサバイバルに戻る。このような交差の流れは、退屈せず、緊張のサバイバルのあとでは少し休憩時間が出来て、ノーティドッグはバランス調整について、本当によくやったと思います。もちろん過去の話ではただ探索するだけではない、中でもいくつのミニゲームが用意され、どれもかなり良く作りこんでおり、そしてエリーとライリーの友情の話を体験できる。水鉄砲などは、おそらく最近のゲームではあまり無いものだろう。あっという間の内容だったが、とても充実している内容でした。どうでもいい話ではなく、ここまで充実した、かつ、面白い内容を詰め込んだDLC、日本のメーカーは本当に真似してほしい。
「現在」の話では、サバイバルのステージがいくつ用意された。もちろん配信時期のことを考えて、そして主人公はエリーとのことで、いきなりたくさんの敵と戦うことはなく、最初は練習のような難易度から、どんどん難しくなっていく。最後ではやはり一番厄介な人間・ハンターが出てくるが、ここでは本編にもない三つ巴の戦いを遊べることに。そしてこの三つ巴の戦いこそが、このDLC最大の魅力だろう。本編ではまず体験できない、もし敵の敵がいたらどうするか?エリーvsハンターvs感染者の三つ巴の戦い、あなたはこの状況でどうやって生き残れるか、それが面白い。一つレンガだけで、状況を大きく狂わせることが出来ます。敵の敵をうまく利用し、そして漁夫の利を占める。しかし自分もし発見されたら、追撃してくる敵を回避する同時に、別勢力の敵を確認しないといけない緊張感。ノーティドッグは正真正銘の三つ巴の戦いを仕上げた。それだけで、このDLCはもはや文句なし完璧だ。
エリーとライリーの友情の話は、別の意味で楽しいで切ない。最後の最後では、二人が感染者から逃げ出す話になるが、その結末はあるいみこのDLC最後の痛みだろう。バラバラになった内容だが、全編を通じてエリーが成長していく話となってる。
配信当時ではPS3本体が無いためできなかったので遺憾だったが、「Left Behind」で残されたもの(遺憾)は今、大満足に昇華しました。
THE GOOD
+2時間だがとても充実している内容
+本編になかった三つ巴の戦いは最高だ
+楽しく、切ない友情の話
+ロードが早く、60fpsなどは素晴らしい出来だった
THE BAD
-特に無い
ゲーム内容:30/30 システム:30/30 グラフィック&演出:16/20 サウンド:10/10 ボーナス:10/10
96/100
The Last of Us Remastered (初回限定特典「サバイバルパック(PS4版)」がダウンロードできるプロダクトコード。 同梱)
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2014/08/21
- メディア: Video Game
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