レビューバージョン PS4 Pro
正直スタンドアロンだろうDLCだろう事前はあまり期待してなかった。ただのスピンオフだからノーティドッグは4以上のものは作れないだろうと思ってた。しかしやはりノーティドッグは変態だった、スピンオフでも手抜きなし、しかも本編以上の技術を披露してくる。『アンチャーテッド 古代神の秘宝』は、ただのスピンオフ作品ではなかった。
ボリュームはほかのアンチャーテッド作品と比べたら、まあ短いがそれでも8か9時間ぐらいはかかる。そして内容は濃密であり、エンターテインメントとしてはとても優秀だ。むしろ遊べる映画としては、このぐらいのボリュームはちょうどいいかもしれません。しかし、驚くべきことはそこじゃない。
まずは「オープンワールド」。規模では小さいけど、3章から4章までは小さなオープンワールドで自由で探索することが可能。『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』でもそれらしいものができるものの、サブイベントなどはなかった、そして攻略順はリニアであり、結局のところ広いフィールドとしか感想がない。しかし、今回ではマップが用意されたり、サブイベント、対話、探索などがあり、さらに攻略順は一直線ではない。まるで小さなオープンワールドのようだ。そしてグラフィックとパフォーマンスはいつもの『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』と同じく高水準、ほかのオープンワールドよりも遥かに超えてる世界観と作り込み、そこが驚くことだ。
そしてもっとも「変態的」なのは最終章だ。ノーティドッグの技術は格別だと事前はわかるけど、まさか列車ごっことカーチェイスを融合してくれる。2の列車、そして4のカーチェイス、それぞれすでにやべぇやべぇとの体験だったが、今回では両方をうまく融合し、同じシーンで体験できる。列車から車を奪い、そして周りのバイクを攻撃、そして再び列車、さらに列車からでは車を攻撃できるなど、すごい移動的なダイナミックのシーンを、このゲームで同じ場面で体験できる。まるで映画だとは言うまでもなく、この技術は恐ろしい。まあ操作性はこのせいでわりと不安定だろうけど、ヒヤヒヤして夢中してた。正直自分でプレイしているから、映画よりも没入感があるし、満足度も大きい。本編でもあのカーチェイスは素晴らしかったが、まさかスピンオフでそれ以上の体験ができる、プレイできるとは、もはや感無量だろう。
ゲーム自体はいつものアンチャ、っていうかほぼ『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』の感想だから特に無いが、この二人の女の会話がこんなに面白いとは少し予想外でした。特に視点が違うだろうから、ナディーンとあの人は本編と違う側面を見えるので、ネイトを登場させないことは正解かもしれない。シナリオはそれほど大したものではないが、まあ無難ってとこが一番いいかもしれない。最後のラスボスフルボッコは楽しかった。
スピンオフ作品だがそれ以上の体験がある。アンチャーテッドファンなら尚更プレイするべきと思います。遊べる映画だったアンチャーテッド、今は最早映画を超える体験ができるだろう。
ゲーム内容EXCELLENT システムEXCELLENT グラフィック&演出PERFECT サウンドEXCELLENT