かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

「国安条例」と「国家安全法」

この記事をみると混乱する人はいるかもしれません。「国安条例」とは4年前のあれのことではないの?という疑問を持つ方もいるだろう。

4年前、中国共産党が勝手に押し付ける、香港で審議すらないまま強引に成立させた「国家安全法」とは微妙に違います。

 

この「国安条例」とは、今年に入り一応議会で「審議」され成立した、香港の基本法(=憲法)で記載されたArticle 23、通称「23条」ということです。基本法に入ってるので、返還前ではすでに想定したものですが(実際2003年では僕も参加したデモの抗議によって一度は放置された)、内容は最近ではいろんな余計な弾圧法律が盛られたということ。

運用上、「国家安全法」は政権転覆などに対し、「国安条例」は反スパイなどがメインとなっています。

 

ただ、実際いまの「23条」「国安条例」では反スパイよりも、言論の自由の弾圧がメインとなっており、政府に憎悪煽動なども罪となっており、今回天安門事件追悼が「煽動」というのはそれに当たる(中国共産党への憎悪)。

 

とまあ、いずれも政権が恣意で解析するので、結局両方に違いがあったにせよ、ただの独裁ツールであることは変わらない。