かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

ラチェット&クランク パラレル・トラブル

レビューバージョン PS5

PS5が発売から半年余り、未だに次世代らしい次世代ゲームが数少ない。そんな中に、このラチェクラの最新作がPS5専用として登場しました。果たして、これは皆さんが期待している「次世代ゲーム」なのか。

PS3の『FUTURE 2』からこのシリーズが好きになった僕としては、ラチェクラのシステムはすでに完成されたので、よほど大きな変化がない限りゲームの評価はおそらくそんなに変わらない。PS3ではいくつの変化球が発売されたが、どれも期待はずれだったので、結局PS4の『THE GAME』などでは「いつも通り」に戻った。

そしてこの最新作でも、ゲーム性自体は大きな変化はありませんでした。ダブル主人公や異次元がコンセプトとなってるが、主人公の装備・レベルは共通であり、操作キャラも自由に変更できず、それぞれいける惑星が限定される(例えばラチェットは惑星Aと惑星Cしかいけない、惑星Bに行くと主人公がチェンジされる)。異次元としてもただ惑星のギミックや収集要素のがほとんどだった、なので雰囲気以外目新しいことは実になにもないです。

しかし、この作品の魅力は派手なアクションと色んなガラメカで爽快なバトルを繰り広げることです。このへんはPS4の『THE GAME』でもかなり素晴らしかったが、PS5では60fpsが可能になっており、まるでCGのような美しいグラフィックでド派手なアクションを体験できる。特に、グラフィックに関してはもはや雲泥の差。特筆​すべきなのはやはりRTパフォーマンスモードであろう。レイトレありで60fpsを遊べることで、本当に自分自身の手でCG映画を遊べるような感覚で、もはやこのゲームはこのジャンルの一つの頂点に達したのではないかと思われるほどの出来です。よくPS5といえばレイトレと言われるが、そのレイトレ結局何が変わるか、PS4世代のゲームとなにか違うか、この作品を遊べば言わずとも理解できるではないでしょうか。そういう意味でこの作品はおすすめと思う。何より、レイトレで60fpsはかなりインパクト的ではないかと思います。現世代の家庭用ゲームでは解像度やグラフィックを諦めるか、フレームレートを諦めるか二択になるゲームが多いし、PS5ロンチで発売されたスパイダーマン自体も、レイトレを有効にするとフレームレートは犠牲になる(ただしのちにアップデートでRTのようなモードが実装された)。なので、PS5世代の美しいグラフィックを体験できる同時に、滑らかな動作でアクションゲームを快適にプレイできます。これはこれで、非常的に良かったと思います。

ゲーム自体は基本的にいつものラチェクラとさほど変わらないので、そのへんは安心してほしい。誰でも楽しめる幾つの難易度が用意されるほか、収集要素やミニゲームは健在です。しかし、これまでの作品と比べると、やはりボリュームがやや減ってるのも事実。没入感がたまらないがわりとあっという間にクリアできた、そして収集要素もわりと簡単にコンプリートできた。そのへんは少し物足りないところ。確かに2周目は用意されてるが、2周目でしかできないことはあまりないので、やりこみ要素はこれまでの作品と比べるとやはり少ないのも事実。そもそも、シリーズ慣例のインソムニアックミュージアムすら用意されてないのはちょっとがっかりです。

PS5世代に入って、インソムニアックは次世代の一番乗りと言っても過言ではないだろう。『スパイダーマン マイルズモラレス』でもかなり素晴らしかったが、今回の「ラチェクラ」ではそのスパイダーマンより派手なアクションを楽しめるし、グラフィックも圧巻。もし「PS5クォリティ」のゲームを求めるなら、この「ラチェクラ」は非常的におすすめです。こちらは内容が大人から子供まで楽しめるのが魅力的であろう。やりこみが物足りないという欠点は確かに些かな遺憾ではあるが、それ以外はトップクラスの面白さであり、何より技術が面白さに繋がる一つの例ではある。PS5とPS4の差は何?という質問に、このゲームは答えさ。

ゲーム内容GREAT システムEXCELLENT グラフィック&演出PERFECT サウンドEXCELLENT

EXCELLENT