かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-

スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-
Star Ocean 5 Integrity and Faithlessness

行こう、星の海へ(ただし行けない)

 

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世の中ではこのゲームはかなり評価が悪いが、果たしてそこまでダメなのか?確かに、突出してものすごい良かった部分はないが、ここ数年で一番クォリティが高いJRPGであることは間違いない。

そもそも不満点はおおよそ二点のみ。ボリュームとカメラ。カメラについては、デフォルト設定だと揺れが激しく、ものすごい酔いやすい。特に戦闘中ではカメラの動きがものすごい敏感で、かなり見づらいであった。しかしオプション設定で感度を最低まで下げるとかなりマシになったので、こればかりは調整ミスに気がする。

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二つはボリューム。やはりRPGとしてクリア時間30時間もないのは短い。おそらくSO1ほどのボリューム、SO2では第一部完了まで。原点回帰とも言えるが、ボリュームに関しては別に原点回帰しなくてもいいのです。そもそもダンジョンは多くないし、最後まで同じフィールドで探検している。星の海と言われてもピンと来ない。シナリオが別に大したことでもないから余計にたちが悪い。そしてミニゲームや闘技場など過去作にあったものが削除されたせいで、メインストーリー以外のボリュームも不足。ところどころ予算かけてない感じ。スターオーシャン最新作である以上、過去作と比べてあそこ劣化あそこボリュームダウンと批判されても仕方ない。

ボリューム不足のせいか、ファストトラベルはかなり終盤で解禁される(中盤では少しの間で使えるがすぐに封印され、まともに使えるのは終盤のみ)。クエストはあちこち移動しないと達成できないものが多いので、確かにプレイ時間は増えたがイライラ感も増す。なにせ、同じフィールドを何度も何度も冒険することは楽しくない。何より普通の移動スピードは遅いし、シンボルエンカウントだけど雑魚の配置はほぼ戦闘を回避できない。バーニィとかも用意されてない(バーニィの出番は結構多いが、過去作のように乗ることはできません)。確かにスキルポイントや経験値は稼げるが、不本意なんですからかなり不便であることは否定出来ない。

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戦闘についてはバランスが悪い、大味とか批判されたが、個人的にパーティー全員が戦闘を参加してることがむしろ感動的と思う。この世代になっても仲間になったのに戦闘ではどこかに隠れてなにもしないのは違和感を覚えてないか?確かにバランスはそのせいで悪くなったが、仲間のみんなが一緒に冒険している、お互い助け合いことを体験できて、かなり満足です。ロールも豊富ですし、仲間にそれぞれの役割を設定して戦闘することは良かったと思います。3すくみが機能してないのは調整不足に気がするが…

このゲームでは一番良かった部分といえばグラフィックであろう。すごく綺麗であって、このグラフィックで60fpsを楽しめるのは良かったと思います。ちゃんと世界の雰囲気を出せるし、SFのとこでも中世の街でも、グラフィックから人のモデリングまでも最高に良かったと思う。さすがに予算的に『ウィッチャー3』と比べるのは不公平と思うが、和製RPGでここまで表現できたのは、褒めるべきです。

あとはキャラクター。『いけにえと雪のセツナ』では仲間や主人公の描写不足を批判したが、このゲームではちゃんとキャラクターの個性を出せた。わざわざPAをやらなくても、キャラクターそれぞれの性格をわかりやすく表現して、そして活かしたことはRPGとしては評価すべきことです。少なくともエマーソンはエロおじさん、アンヌはかわいい物が好きなど、クリアしたら誰でも覚えるだろう。もちろんPAの数はとても豊富で、小さいなイベントでもキャラクターを上手く、しっかりと表現した。そしてつれに愛着を湧く。こういうのはRPGとして不可欠であること僕は思います。ゆえに、シナリオは短くて面白くないが、逆にキャラクターの描写は良かったと思います。

音楽もかなり良かったと思う。印象的な曲はないが、雰囲気にあってるので特に違和感がない。

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全体的に考えると、原点回帰しすぎのがいけないと思うね。グラフィックだけ今世代で他のすべてはPS1、PS2世代のようなゲーム。特に未だにセーブを制限してるのは意味がわからない。デル・スールのような強ボスと対決する前に、イベントスキップが用意されてなく、何度も流れる長いイベントはさすがに苛々した。原点回帰の同時に、ちゃんと快適さやプレイヤーのことも考えるべきと思う。あとはやはりボリューム不足が致命的、原点回帰というなら、せめてSO2のように敵惑星をもう一つ追加して欲しかった。最近ではこのようなまともなRPGがなかったら、逆に期待されて、結局内容がそれほど満足できてないことが致命的だろう。限られた予算で変なイベント中でも動けるようなどうでもいいシステムに努力するよりも、肝心なシナリオとボリュームにもっと力を入れておくべきだった。少なくとも戦艦戦では艦長の顔ばかり見るのは盛り上がらないしイマイチ感動できないよ。

 

THE GOOD

+グラフィックと雰囲気は良かった

+仲間全員参戦でとても賑やか、60fpsシームレスバトルはかなり良かったと思う

+ロールが豊富

+キャラクター描写はグッド

+音楽は雰囲気に合っててものすごい良い

 

THE BAD

-メインシナリオがあまりにも普通すぎる、ある意味退屈

-何よりボリューム不足、ほかの遊び要素も足りない

-カメラ調整不足

-戦闘バランスがイマイチ、3すくみがあまり機能してない、ボスはやたら硬いだけ

ゲーム内容:POOR システム:STANDARD グラフィック&演出:GREAT サウンド:GREAT

STANDARD