かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

Horizon Zero Dawn

レビューバージョン:PS4 Pro

このゲームが発表されたときから、すでに魅了され大きな期待をした。グラフィックはもちろん最大の原因だが、その独自的な世界観や機械獣など、そしてオープンワールドRPGとウィッチャーのクエストデザイナーがゲーム開発を参加しているなど、様々な要素がとても魅力的と感じました。「これこそ理想的な狩ゲーじゃない?」と最初ゲームプレイを見たとき、素直に思った感想。

まずグラフィックは期待通りというが、こんなきれいなオープンワールドRPGぼくは見たことない。もちろんきれいなグラフィックだと『アンチャーテッド4』とかもあるけど、オープンワールドRPGだとフィールドが広くて、更に挙動や構造が複雑だから、フレームレートなどの問題もあって、結局普通のアクションゲームと比べるとそこまでじゃないというレベルのが多い。『ウィッチャー3』でも綺麗は綺麗けど、アンチャーテッドなど比べるとやはり少し物足りないレベル。しかし、このゲームはオープンワールドなのにグラフィックはヤバイほど綺麗であった。あまりにも綺麗すぎて、『アンチャーテッド4』以上かと思うシーンもちらほら。オープンワールドRPGにしてはこのグラフィックはあまりにも贅沢すぎるが、すごく幸せという気分だった。やはりきれいなグラフィックだからこそ迫力があるし、本当に「狩り」という気分も体験できる。この手のゲームをやっちゃうと、目が超えすぎて、もう普通のアクションゲーム(とくに狩ゲー)ではもう満足できないかも。

何より、ウィッチャー3ですら最初ではフレームレートがわりと不安定なのに、このゲームにフレームレートの問題が全く感じてない。人がわりとわらわらして集めてる街(太陽の街)なども、とくに処理落ちを感じたことはないということがすごい。また、オープンワールドゲームだとバグが付き物だが、このゲームにバグこそ全く無いとはないが、クリアまでバグを気付くことがありませんでした。ゲリラゲームズは今までオープンワールドのゲームを全く開発したことないということを考えて、やはりすごいじゃない?

でも一番面白いのは戦闘であった。機械獣との死闘は本当に狩ゲーをしてる気分。アーロイの武器は弓と弓と弓だが、弓だから単純ということはない。弓だって様々な能力や効果があって、サイレントキルや罠などもうまく利用して戦闘には沢山なバリーエーションがある。何よりも敵をオーバーライドすることでゾイドごっこができるし、結構楽しい。ほかの狩ゲーと違って何十分かかることもないが、そこそこ手応えがある、これが一番いい。正直さ、何十分で同じ敵と戦うのが楽しいか?そう、ぼくは今までの狩ゲーが嫌いよ。だってただの作業ですもの。でもこのゲームは違う、ミスは割と致命的だが、挽回する方法もたくさんあるし、逃げるもできるし、そして敵は強いが固くない。そして打開策がいろんなこともあって、同じ敵でも違う戦い方ができる。だから機械獣とバトルすることは作業を感じたことないし、割と楽しい。とくに敵だと面倒だが、オーバーライドすると頼もしい相棒となり、共闘感もあった。やればやるほど、機械獣のカッコイイことを気付いて、だんだん好きになったことも。何という奇妙な感覚。

ただ、武器や防具の改造はそこまで奥深くないのが少し残念。中盤から強化はもうほぼやりきったというで、なんだか物足りないという。せっかく武器や改造アイテムにレアリティが用意されたのに、ハクスラの楽しさが限られてるのが残念的。できればウィッチャーなどを見習って、いろんな武器防具(レアリティ)、そして伝説的なやつ(レシピ、材料を集めないといけない)も用意してほしかった。

RPGというえばストーリーがいちばん重要なのだろう。一般的な西洋オープンワールドRPGと同じ選択はあるが、分岐らしいものはなかった。振り返るとストーリーはわりと一本道です。基本はこの世界に関するものだが、メインストーリーはほぼアーロイのことと、この世界の過去に関連するものが多く、「今」のことはわりと少ない。ゆえに終盤ではわりと遺跡探索が多くて、敵も機械獣よりも「人」が多くて、そこは少し期待と違うというか、ちょっと単調と感じることもある。まあ全く面白くないということもないが、ずっと殺風景な遺跡探索だとやはりやや退屈と思いますね。そこは少し残念であった。ストーリーよりも、外で機械獣と遊ぶほうが楽しい、ということは何度も思う。サブクエストはいろんなことも用意されてるが、中身はない、ということもないが、『ウィッチャー3』ほどでもない。とくに『ウィッチャー3』を真似して探偵ごっこのが多いが、アーロイの性格も原因か、どうしても面白いと感じたことはない。改めてゲラルトさんの魅力を感じたね…。

まあ、サブクエストに分岐もないから、そこも『ウィッチャー3』と比べるとやや物足りないということも。

一つストレスを感じたことは、アイテムの整理。『ウィッチャー3』でもアイテム上限はあるが武器・防具だけであった。ただこのゲームはあらゆることも上限を設置されている。しかも矢を製造する材料と敵からドロップアイテムが同じカテゴリーということで、非常的に鬱陶しい。何より終盤ではドロップアイテムは換金する以外無意味ですし(正直終盤では金すら無意味であった)、そこはストレスを感じたね。材料などの収納数は制限しなくてもいいと思います。ここはおそらく、最大の欠点と思います。

総合的に言うと、戦闘とグラフィックは傑作レベル、ストーリーはまあまあだがキャラクター(正直アーロイ以外記憶に残るキャラクターは少ない)やサブクエストを含めてもうちょっと掘り下げて欲しかった。ただ、初オープンワールドRPGと言うもあって、このゲームは決して悪くないと思います。とくに可能性を感じたこともあるし、ぶっちゃけ「キルゾーン」シリーズよりも発展性があると思うよ。

できれば、次回作は機械獣を命令できるなど、そこをもっと発展してほしいね。なにせ、このゲームで一番魅力的な要素と思います。

 

ゲーム内容:GREAT システム:EXCELLENT グラフィック&演出:PERFECT サウンド:EXCELLENT

EXCELLENT