おでこの魅力
無双の中では、個人的に一番気に入ったシリーズは戦国です。おそらく新しいものが好きからか、日本の戦国時代では合戦が多いし、未だに取り上げてない舞台はまだたくさんあります。故に、三国と違って、毎回も新鮮味があります。もちろん慣例のステージもたくさんあるが…。
PS4の無双ではこれが3本目、本作のPS3版とPS Vita版は既に3月で発売されたが、いつかPS4版は出ると考えて当時は購入しなかった。そして半年後ついにPS4に上陸。今年の新作なのに、まだしても後発ということは少し残念だが、本作の完成度はたぶんPS4無双で一番高いと思います。
ボリュームに関しては、ストーリーでは各地方の勢力をフィーチャーし、全部クリアすることも時間がかかります。少しオリジナルの設定もあるけど、基本の流れは史実通りなので、この1本で戦国時代の歴史を満喫できます。勢力別のステージはほぼそれぞれ違うので、ボリュームについては文句はないでしょう。ただし、これまでにあったIFルートは無くなり、分岐も用意されてない。その辺は少し残念ですね。浅井の姉川、明らかに圧勝で終わったのに、結局ナレーションの一言で敗北と決められ、なんか虚しいですね。
ストーリー以外では、いつも通り作業用のモードが用意されます。しかし三国と違って、このモードでは新武将を作成できる。内容自体はかなり作業だが、イベントはフルボイスなので、飽きやすいけど三国ほどでもありません。まあ本編自体既にあんなボリュームだから、「おまけ」として考えたら別に悪くないと思います。何より、ここでもレア武器を集める。
さて、無双のモードなどより、この無双の魅力はほぼ常時60fps維持とのことです。これまでにあった『真・三國無双7 With 猛将伝』や『無双OROCHI 2 Ultimate』は、最大60fpsだがフレームレート落ちは割と目立ちます。しかし本作はヌルヌルで動く、さらに本作で新しく導入された神速アクションのおかげで、おそらくここ数年一番気持ちいい無双作品なのだろう。グラフィック、そして光と影はちゃんと今世代向けに調整されて、エフェクト効果が大幅に改良された。大量の敵兵の中に神速アクションで暴れまくり、数千コンボを決めても、フレームレートは落ちません。この感覚は言葉では言いづらいが、とりあえず気持ちいいんです。まさに、これぞ無双！おそらく現時点最高峰とも言えるだろう。神速アクションのおかげで馬の存在意味が疑問だが、まあ細かいことなのでいいんでしょう。とりあえずとても快適、とても爽快、とても気持ちいい。無双だからといって、グラフィックのクォリティは割に高いんです。特に桶狭間の戦いの雨の風景は、PS4版『アサシンクリードIV ブラックフラッグ』を連想させる。残念といえば、屋敷内ではPS2.5レベルに落ちるとのこと。まあここばかりはまだまだ頑張る必要なのでしょう。
グラフィック以外でも、今回では初めてパートナーシステムが導入され、ステージではキャラを切り替えることができます。操作キャラクターは一人だけど、もう一人の行動は指示することができるから、今では対処できない敵をけん制するなどが可能となり、とても便利です。何より切り替えはいつでもどこでも可能だから、いきなり遠い所にいるパートナーを操作することは可能です。これまではミッションのために広い戦場であちこち走る必要だが、今回ではこのパートナー機能のお陰で、様々なミッションと対処が楽になりました。
音楽は相変わらずハイクォリティ、個人的にこのような和風BGMが戦国無双シリーズの魅力と思います。「戦神」が流れるといい意味で盛り上がりますね。
またしても後発無双ですが、「PS4ならばここまでできる」と体験できます。ボリュームについては満足ですし、60fpsの素晴らしさを再認識できるタイトルです。PS4で無双をやろうとしたら、このタイトルが一番お勧めです。このタイトルをやって、やはり無双は据え置きでなければ、高性能のハードでなければ意味が無いんです。
THE GOOD
＋ほぼ常時60fps、滑らかなアクションを楽しめます
＋グラフィックや風景はかなりハイクォリティ
＋ボリュームは文句なし
＋パートナーを指示などができるから、広い戦場でもいろんな状況やミッションを対処できます
＋神速アクションの導入によって移動は苦ではない
＋音楽が素晴らしい
THE BAD
－ストーリーの分岐がなくなり、一本道となりました
－敵がポップアップしてる
－配信機能に力を入れたのに、配信では声が出ないから結局意味が無い
ゲーム内容：28/30 システム：29/30 グラフィック＆演出：16/20 サウンド：10/10 ボーナス：5/10
88/100
