山ちゃんアドベンチャー
探偵アドベンチャーというゲームなので、アクションよりも推理がメインの3Dゲーム、のはずなんだが、途中ではちょこちょこ悪霊退治の意味不明ステルスパートが用意されて、しかも本編と何の関連もないので、かなり変わった風のアドベンチャーゲームです。いいえ、正直悪霊退治は面白くないし、どう見ても時間稼ぎにしか見えないので、このへんはまず減点です。
死んだ主人公が自分を殺した犯人を見つけ出す、というアドベンチャーゲーム。様々な犯行現場を探索し、推理していくのゲーム。悪霊退治以外ではほぼ静的なゲームなので、やや単調というのも仕方ない。推理パートでは失敗してもやり直すだけなので、ペナルティはあまりなく、試行錯誤すれば誰でもクリアできますし、ゲームオーバーというものはありません。だが、正しい答え以外は進めないという点を考えて、このゲームは「一本道」と批判されても仕方ないだろう。マルチエンディングがありませんし、推理自体の難易度もそこまで難しくない。そこそこ作りこんだ割にシンプルすぎる内容であった。
ややオープンワールドなんだが、それほど広くないためかミニマップすら用意してない。ゲーム中では大量の収集要素が用意されて(これもたぶんボリューム稼ぎ)、全部集めるには相当な苦労が必要です。あるいみトロフィーだけのための存在、無視すれば楽だが、本気でコンプリートを目指すなら、一気にクソゲーに化ける。サブクエストは4つだけで、本編でもさほど長くない。楽にクリアできるのは別にいいけど、正直値段と相応しくないボリュームであった。アドベンチャーだから、ストーリーが大事だが、正直つまらない話だった。まさか犯人関連はオカルト話で、しかもあっという間に終わった。ただ、日本版では山寺宏一さんや沢城みゆきさんの演技のお陰で、それなり楽しめるはず。
ゲームとしては中途半端の出来であり、ストーリーも短すぎてボリューム不足。せっかい良い設定のはずだが結局何も一つ生かしてない。ただの推理ゲームだとむしろ今1000円以下で買える『L.A.ノワール』のほうがよほど良いと思います。
トロフィー目的でこのゲームを買おうとしたら、ワゴンに入ったら拾ってあげましょう。
THE GOOD
+声優が豪華、演技がいい
+特にストレスと感じることはない
+トロフィーが作業だが超簡単
THE BAD
-ボリューム不足、値段を考えたらかなりぼったくり
-ミニマップなどが無いため酔いをする
-悪霊退治は気分転換と考えてもいいだがそんなことよりボリュームに努力しろ
-単調で一本道
-探偵アドベンチャーとして、ストーリーは正直なんとも言えない部類
ゲーム内容:16/30 システム:20/30 グラフィック&演出:12/20 サウンド:8/10 ボーナス:2/10
58/100