ウルフェンシュタイン：ザ ニューオーダー

New Order, Old Gameplay

本作は最近のFPSとしては異例であり、オンラインなどの要素が一切ありません。FPSの基本に戻り、シングルキャンペーンのみのストーリーテラーです。よって、シングルキャンペーンのクリア時間は最近のどのFPSよりも長く、舞台もかなり多い。ナチスが超技術を手に入れ2次大戦を勝利した設定は、発想自体が面白いものの、ゲーム自体は平凡でした。設定を活かした場面はあまりなく、ほかのSFのFPSとあまり変わらない印象である。月面の無重力戦闘も、ただ無人機械数台と戦ってそれで終わり、そこはやや残念かもしれません。

目新しい要素がなく、グラフィック自体はすごい綺麗という程でもない。ただ、良質であるFPSは確かなこと。銃声などがしっかりにした、マップもかなり広く、一本道ではない。探索要素もそれなり多く、シングルキャンペーンではかなり堅実な作りです。ただ、武器の切り替え操作は少々面倒かもしれません。

ストーリーはナチスが勝利を手に入れた十数年後の舞台、ゲームの序盤ではいきなりクライマックスで、やや説明不足にきがします…が、それ以降のことはレジスタンスらしく一人様々な敵基地の潜入し、目的を達成すること。大規模な戦争はめったにないし、ナチスと言われてもただの悪い敵にしか見えない。1960年よりも、なんか『レジスタンス』やってるような感覚です。

このゲーム最大の問題は、「PERKシステム」という強化要素。要するに指定条件を達成し能力を解除すること。条件自体はそれほど難しくないが、意識しないとレベル３以上はほぼ取れないということはやや不満。また、一部のミッションではヒントが少なく、迷いやすい。一本道ではないということは素晴らしいではあるが、迷いやすいというのは逆に問題になる。

傑作ではないが、微妙ゲームでもない。FPSが好きならばおすすめと思います。このゲームに新しいものこそないが、暇つぶしにはちょうどいいだろう。

THE GOOD

＋堅実な作り、ボリュームもそこそこ充実

＋FPSとしては出来が良い

＋両手に機関銃で突撃は気持ちいい

＋マップは一本道ではなく、攻略にも自由度があり、収集要素も多い

THE BAD

－割に迷いやすい

－設定をあまり生かしてない、別にナチスでなくても良い内容

ゲーム内容：26/30　システム：23/30　グラフィック＆演出：15/20　サウンド：7/10　ボーナス：2/10

73/100

ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー　[PS4]