動機は3連休の暇つぶし
唐突にいわきを目指した理由は、単純に3連休はどうせウズウズするから。情報を調べたら、あろはちゃんルームが22日にちょうど空いていたからです。宿のコストがそんなに高くないのもさることながら、いわきあろはちゃんは個人的に思い入れがそこまで強い訳ではなく、グッズへの執着心もそこまでなく、のんびり旅ができると思ったからです。
温泉むすめは和風だから好きということで、いわきあろはちゃんはどちらというとハワイアンな雰囲気をしているから、つまり「守備範囲外」です。そんなゆるりとした気分で今回の旅をスタートしました。目当ては温泉むすめよりも、むしろ源泉かけ流しかもしれません。
そもそもいわきという場所自体、皆さんがどういうイメージを持つかはわかりませんが、こちらとしては全然ピンときません。地元の人から「香港人?見たことない」と言われたり、事業者さんとの交流でも「インバウンドが来ない」「外国人はあまり来ない」との愚痴をよく耳にしたので、少なくとも外国人にとってはさほど魅力的な場所ではないのだろう。
たぶん場所的に、例の福島原発に近いからネガティブなイメージが多いのかもしれません(香港人がいないのもこれが原因かも?)。
放射性物質は怖くないか?と言われたら、まあ怖いけど、人が普通に住んでいるところなら平気だろう、という理性的な考えです。もっとも最初からそんなことは念頭になく、今まで行ったことがない理由は単純に「面白そうなところ」がないな…ということ。
ちなみに福島県の温泉むすめは4人もいますが、中でも飯坂というめちゃくちゃ有名なところもいずれも未訪問です。なぜ飯坂ではなくこちらを目指したのかというと、ここのアクセスが他の3人から若干離れており、単独訪問に向いているからです。ゆえに1泊程度の旅にはむしろ最適、ということでこちらを目指しました。
その後の秋保は、あくまでおまけというか、常磐線で仙台まで目指すことはめったにないから、せっかくいわきまで来たのでそのまま仙台まで行き、駅メモを埋めるか、という適当な理由です。松島はもう2回行ったことがあり、時間も限られているので、顕現地が少ない場所を探すと秋保のほうがアクセスしやすいという理由で寄ってみました。もっとも、最初に見積もったスケジュールが甘く、日帰り湯は結局できませんでしたが…。
いわき到着まで
いわきに行くなら、実は近くの品川駅から特急1本で行けるので、さほど難しくありません。どちらかというと交通費が重いのが問題ですね。当日は3連休だからか満員でしたが、8割は偕楽園で降りました。どうやら梅のほうが人気のようです。
特急とはいえ在来線ルートなので全然早くなく、2時間半ほどでやっと湯本駅に到着…。とはいえ、今回はいわきあろはちゃん一点のみで、事前調査ではほぼ駅前に集中しており、余るほど時間がある。ゆえに、まったくゆったりとした気分で8:45発のひたち・ときわで向かいました。
遅延などもなく、定刻通り11:20着でした。
いわき湯本温泉旅館協同組合
まずは総本山へ。ここの仕掛け人といえばビームマンですが、噂ではお喋り好きとのこと。しかし訪問時はとても忙しいらしく、若干疲れている様子で、わりと素っ気ない対応という印象でした。当日はマラソン大会があり、いろんな事業者さんの営業時間が普段と変わるとの忠告も受けました。


前日にはグッズがあまり残っていないとのツイートがありましたが、訪問時にはアクスタ2種類のみでした。通常絵のほうが欲しかったので、そちらのみ購入。

奉納は可能とのことですが、本人曰く飾るとは限らないらしく、どうやら温泉旅館協同組合で温泉むすめに詳しいのは彼しかいない模様。ゆえにビームマンがいないときは、グッズ対応すら難しいみたいです。
カフェバーRoots
新規顕現の玉半は日曜日は定休日らしく、むしろこちらは日曜日は不定休ですが、マラソンのため特別メニューで一応営業中とのことで訪問できました。こちらのアクスタはやや欲しかったので、結構運が良かったと思います。
とりあえず時間はたっぷりありますし、ランチを食べたかったのでさっそく訪問しました。

当日、現地のぽかさんはどうやら自分だけだったらしく、それでパネルを独占できました。ちなみにぽかさんだからか、店主さんからあろはセットをお勧めされましたが、ボリューム的にランチでは足りないので、追加でカレーを注文しました。あろはセットは飲み物と果物のデザートで、コースター付きですが1700円でやや割高です。むしろカレーのほうが満足度は高い。でも、さすがこの店のこだわりだけあって、フルーツは新鮮で美味しかった。

会計の際に店主さんと少しだけ雑談しました。温泉むすめには好意的ですが、それほど熱心でもない感じです。ただ、対応は丁寧で、印象としては悪くありません。まあ、マラソンで忙しかったのかもしれませんね。
和菓子の久つみ
駅前まで戻り、まず温泉旅館協同組合でいただいたスタンプラリーの関係でここを訪問しました。
スタンプラリーはほとんど温泉むすめの顕現地ではなく、大抵は和菓子屋です。ここは駅前ですが、店が結構小さく、客は一人か二人でギリギリの空間です。和菓子はいろんなものが用意されていましたが、美味しそうなものだけ買ってみました。
温泉むすめコラボの店ではありませんが、スタンプラリーの関係もあって温泉むすめのことは認知しているようで、サワチャぬいを見て興味津々でした。
うお昭
事前にここの情報を調べましたが、現状なにもないようで、邪魔するかどうか結構悩みましたが、勇気を出して訪問してみました。

とりあえずパネルは撮影しましたが、女将さんに聞いてみると、やはりグッズは現状なにもない模様です。
湯の宿 美笹
時間は12時ごろで、正直旅館を邪魔するべきか結構悩みましたが、ここを訪れると目の前に呼び出しベルが設置されていたので、試しに押すと女将さんが降りてきました。

とりあえず用事を伝えると、パネル撮影はグッズ購入者のみ可能と伝えられ、「あれ、ここにグッズがある?」と初めて知りました。事前にここもないだろうとあまり期待していなかったのです。
すると見せられた販売中のグッズは、アクスタ、巾着、タオル。巾着は正直予想外でした。予算的には厳しかったですが、アクスタと巾着を購入しました。
温泉神社
その後は新つたと吹の湯旅館を試しに訪れましたが、営業時間外だったので後回しにしました。とりあえず温泉神社を目指しました。

ここには、そう、スクナヒコ、いわゆる温泉むすめのまとめ役(最上級神)のパネルが鎮座しています。ゆえに訪れざるを得ません。

例の大鳥居にお辞儀をする際、すでに硫黄の匂いがしました。どうやら境内でも温泉が流れている様子です。温泉神社は各地でも珍しくありませんが、ここは延喜式内社だからか、普通の温泉神社よりも規模が大きい…。だからスクナヒコのパネルはここに設置されたのでしょうか。
菓匠 しら石
チェックインにはまだ早い時間だったので、そのまま北上しました。ほるるを目指す途中で、スタンプラリー対象の和菓子屋・しら石の前を通ったので、お邪魔しました。

事前にGoogleマップで少し調べ、「お喋り好き」というキーワードを目にしていましたが、ママさんの店主と15分か20分ほど雑談するとは思いませんでした…。名物はかりんとう饅頭で、3個(500円程度)を購入。自分が地元の人ではないとわかると色々と話しかけられ、香港人だと伝えた途端、そこからさらに様々な話題で盛り上がりました。
内容はともかく、対応がとても親切で温かい。ある意味、いわきの地で初めてご縁ができたという感じです。その後の夕食でkyoten裏湯本でもこの店のことに触れましたが、やはり「お喋り好き」は本当の模様です。
ともかく、ここを訪問してよかった、と初めて素直に思えた場所でした。
いわき市石炭・化石館 ほるる
率直に言うと、この湯本で初めて、そして唯一「面白い」と思えた観光地はここです。

いわき湯本は、かつて炭鉱の町として有名で、その後温泉観光産業へと切り替えて再開発し、スパリゾートハワイアンズを経て現在に至ったようです。だから、いわきあろはちゃんのハワイ要素にも、きちんとした歴史的背景があるということ。
ここでは炭鉱時代の歴史や資料が多数展示され、さらに昭和天皇が旧常磐炭礦を行幸・入坑された「昭和の杜六抗園」も展示されています(内部には入れませんが)。


かつての採鉱作業がどれほど過酷だったか、ここで体感できます。
その後、kyoten裏湯本のマスターやこいとの女将さんとインバウンドの話になりましたが、やはりいわきが外国人にほとんど人気がないことに、わりと困惑している様子でした。実際に街を歩いてみると、温泉以外ではやはりどこか物足りない、決定的に何かが足りない印象です。自分のような物好きでも、温泉むすめがいなければ、ここに来ることはなかったかもしれないと思うほどに。

ほるるの展示内容は確かに興味深いですが、「せっかくここまで来たからついでに見学する」という位置づけで、この施設のために訪問するという感じでもない。おまけに知名度もいまいちで、中国共産党や香港政府などによる非科学的なネガキャンで福島県が過度に危険視されたこともあり、香港人ですらここには滅多に来ないようです(例の原発に近いという印象もあり、自分も家族にはここに来たことを特に伝えていません)。
外国人は温泉にあまり興味がない場合も多いですが、銀山温泉の混雑を見ると、やはり知名度があり、日本らしい風情があればインバウンドはやって来るのでしょう。いわきはそうした要素がやや乏しく、このあたりで外国人をあまり見かけないのも仕方ないのかもしれません。
そう考えると、温泉むすめの存在が頼りになる、ということか…と、少し合点がいきました。
(続)