かりんちゃんの随心日誌

随筆、旅行の話、温泉むすめの話、香港の話、言いたい放題

SNSとマスコミと政治家と不信

面白くないことに、今の日本、SNSやマスコミに関する状況は、6年前香港で経験したことに、なんとなく似たような匂いがした。

従来のマスコミ、いわゆるオールドメディアが偏見的や情報操作という噂が絶えない、政権に対する不信が日増しに高まる。

改めて、今の時代では「信用」がどれほど大切かを実感してしまう。いや、今だけではない、が、このSNS全盛期では小さなミスでも、重大な不信に繋がることに、香港のみならず、欧米、そして今の日本の様相は、それを物語っている。

もちろん、香港のオールドメディアの裏では、中国共産党がバックするのが実情だ。香港という小さいなマーケットに、テレビ局は長年にわたりTVBが独占状態であった。そしてそのTVBの経営陣がすこしずつ中国共産党に「侵略」され、徐々に報道や傾向が中国寄りに変わり、6年前では香港デモを悪化させた原因の一つとなった。

具体的に、デモする人が悪いという報道を長時間に流し、警察の暴力を隠蔽し、あるいは最小限に抑え、世論を誘導した。あの頃、デモに参加する人はめちゃ多かったので、この一方的な偏向報道はすぐバレて、TVBへの不信感が最高潮に達した。しかし、デモに参加しない人では実情を知らないため、その一方的な報道だけ見てそれを信じ、結局のところ分断社会の遠因を作ってしまった。

日本では、各テレビ局の裏に中国共産党の力はどれほどあるかは正直僕にはわからないが、最近の状況ではバランスを取ってるとも言い難い。そして全体から見ると、やはりその原因で2極化になってしまい、分断社会への真っしぐらに進んでいる。

人は先入観には弱い、そして築かれた信用が崩れると、それを再度取り戻すのはほぼ不可能とも言える。そういうことに気付かない、あるいは気にならない日本のマスコミや政治家は、悪いが時代遅れといってもしょうがないし、SNSに淘汰されるのは自業自得だ。

分断社会の形成はお互いの不信から始まる、自己正当化はそれを解決する方策ではなく、逆にそれを悪化させた原因である。石破が世間の「右傾化」が悪と断じ、自分が日本を救う使命があるという「勘違い」は、残念なことにお前は英雄ではなく、日本の分断を加速させるだけの大罪人だ。それを自覚しないこそが、何よりもたちが悪い。そして今では石破のみならず、自民党全体もそんな風潮であった。

「俺が正しい」という自己満足と自己正当化は、最も危険である。理解を断ち切り、反対意見を敵と追い込み、封殺する行為。6年前、香港デモを誘発させた張本人「淋病月娥」と同じ過ちを犯しただけである。

これに関して今のマスコミも同様である。

不信ができてしまうと、これからなにをやろうとも信用されない。マスコミの報道にしかり、自民党のSNSにしかり。小泉のステマ、あれ本人も自民党議員もさほど問題ではないと思ってるだろうけど、残念なことにこの一件で自民党今後なにをSNSで展開されようと「ステマ」と言われるし、何を発信しようと国民はそれを信用しなくなる。自ら偏向的な、誘導的な世論操作をした、今後なにをやっても、たとえ正しいことであっても、この負のイメージが強く影響されるだろう。

さほど問題ではないと思うのが最大の問題である。それを意識しないこそが、オールドと言われる故。

さて、自民党は解党的出直しと自己評価したようですが、またしてもいつもの口だけでは、信頼を取り戻すというより、破滅に真っしぐらだけである。党だけならば正直どうでもいいけど、日本全体まで巻き込まれるのが絶望的である。

 

政治と国民の間、マスコミ(第四の権力)と国民の間、そして政治とマスコミの間、国が成り立つために3つの不可欠な要素、お互いが決定的な不信に陥る。だからさまざまな詐欺、欺瞞、捏造、憎悪が世の中に溢れている。そう、これこそ、真の「国難」ではありませんか。