自分はトランプ氏寄りだが、かと言って全部賛同するわけでもない。もちろん、ウクライナ・ロシアの戦争について、平和を目指すならば、どうにかしてプーチンを交渉の席に就かせることが条件で、そのためにある程度の譲歩は必要であろう、ということは納得する。しかし、侵略に対し、侵略される側に恫喝することは、個人的にはやはりどうも腑に落ちないのも実情ではある。
香港のことで例えると、民主や自由への抗争をすべてあきらめ、中国共産党の独裁を無条件に受け入れることと同然であり。又は、ここで話すと皆さんにちょっと失礼かもしれないが、中華民国側からすると、第二次世界大戦で日本に無条件に抵抗しないとも同然である。
あるいは、日本で例えをすると、蒙古の侵略に、無条件に降伏することである。
要は、プライドや意地すらあきらめ、それを引き換える平和は本当に平和だろうか。トランプ氏は商人だから、利益しか見てないだろう、でも利益だけでは全てでもない、と自分もそこは譲れない一線でもある。
香港では面白い例えがある。よりによってドラえもんの話だけど、ジャイアンがのび太をいじめる時、君は二つ選択肢しかない。一つはのび太の味方をする、もう一つはジャイアンの味方をする。見てみないふり、あるいは喧嘩両成敗、それは結局のところ、ジャイアンの味方をすると同然。今のウクライナ・ロシアの戦争で、トランプ氏が持ちかける平和の案は、そういうものであろう。
トランプ氏の考えは、やはり利益であろう。この戦争についてアメリカは損しかないと判断し、何とかして終わらせたいのは本音、これ以上この争いに付き纏うのが嫌。それは理解できます。ただ、今はその時機なのかどうか、平和にこだわるあまりに、双方が本当に納得する平和案ははたして本当にできるだろうか。
バンス副大統領のインタビューで、彼は答えた。「アメリカにウクライナの権益、つまり鉱物資源を持たせば、プーチンは今後も迂闊に手を出さないだろう」しかしこの主張は5年前香港の出来事で全部破綻したはず。香港ではアメリカの権益はたくさんあったんだろう、しかし独裁者からすると、むしろこれは何とかしても排除しなければならないことであり、政治の利益が目に来ると、アメリカの権益なんて眼中に無いに違いない。結局香港はそのまま堕落した、アメリカはそれを止めることは出来なかった。ウクライナの鉱物資源をアメリカに渡せば平和に繋がる、はたしてプーチンはそんなこと通用するだかね。
もちろん、平和は賛同する。誰だって戦争はしたくない。でも、自分の譲れない一線すらあきらめて、それで得た平和は、まがい物でしかない。私本当に懸念したのは、トランプ氏は自分を過信しすぎて、「平和」という形だけで作って、結局誰も幸せにならないことである。