埼玉14区が投票の力を示しました。有権者のみなさんの力で大金星を上げ、公明党代表を撃退しました。そのインパクトは、まさに5年前の香港区議選を連想するように、1票1票が侮れない力となり、奇跡を成し遂げた。「投票してよかった」というコメントを見ると、5年前の自分の姿と重なり(自分でも香港の実家区議選挙区では親中議員が10年以上独占したが、5年前それを撃退できた)、有権者に最大の敬意を表したい。
今回の結果は、ぶっちゃけ悲喜こもごもですが、二階が落ちて、公明党代表が落ちて、自分が好感を持つ国民民主党が躍進したので、個人的には満足という。勿論、高市氏これからは厳しくなるが、正直石破が選ばれた時点で自民の票が離反するのは予想できたことで、どうにもならないだろう…。
国民民主党に好感を持つのは、結局のところ「是々非々」に尽きる。日本はなぜまともな野党はないか、この言葉をちゃんと実行する政党が少ないからと自分は思います。立憲れいわ共産社民はいかにも与党なら反対反対だけ叫んでおり、まともで、現実的な路線を訴えてなかった。勿論、タマキンだって日和るよとよく言われましたが、ちゃんと「是々非々」という言葉を提示するのが大きい。まして、今回はちゃんと実行できそうな案で訴えたので、維新がやらかしたこともあり、今回が見事に躍進を成し遂げたのは感慨深い。
タマキンへの一言といえば、「盛者必衰」をしっかりと警戒することであろう。実は、香港でもかつてはそのような政党がありました、「公民党」という。ほとんど弁護士で、法律を重んじ、内部から香港を民主化させるのを訴える政党であった。そして自分もかつて彼らに票を投げた。だけど一人、しかも自分が投票した人であった「湯家驊」という人(なぜだというとあの頃自分の選挙区の「公民党」は彼しかないから)が、中国共産党に弱み握られ(詳細はググれば出てくると思います、かなりアレなので)、「公民党」と喧嘩別れ、中国共産党の言いなりとなってしまった。そして「公民党」の求心力が低下していき、やがて国家安全法の成立により空中分解しました。
国民民主党は、とりあえずこれを警戒すべきであろう。
正直、自民党の大敗とも言えるが、石破のせいというのもちょっといいすぎかもしれません。もちろん責任はあるけど、おそらく誰が総裁をやっても、岸田の尻拭いであり、たまたま石破が的となっていた。不幸というべきかもしれない。高市氏が総裁になったとしても、この劣勢を挽回できるのも甚だ疑問であり、むしろ総裁選ばれなかったのは幸運かもしれない。
で、真の戦犯である岸田は無傷で、しかも様々の政敵に大打撃を与えた。動きがとても狡猾であり、この選挙の真の勝者とも言える。
自民党が生まれ変わるには、まだまだ時間がかかりそうかもしれない。