かりんちゃんの随心日誌

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読書中

『新・平家物語』巻14を絶賛消化中、ついに平家の栄華が壇ノ浦の戦いで散るところまで消化した。

世の中は本当に無常。しかし、平家の敗退は、正直単純に「無常」の言葉で片付けるのもいけない。

平家物語の祇園精舎の冒頭でも語らいましたが、「驕れる」、のがいけなかった。結局のところ、トップに掴んだ人は、今までの苦労を忘れ、目指すべきものを忘れ、虚しい栄華の夢に永久に囚われている。

これはおそらく人の業とも言えよう。

 

「人の生涯に尊いものはいったい何か。(中略)栄爵、何かせん。軍功、何かあらん。」

義経が『新・平家物語』で呟いたこの言葉、なんともまた、色々と空虚を感じます。無常の悲運はこれから義経に降りるが、この物語の本当の主人公とも言える義経の話を振り返ると、彼は「無常」に負けたというより、政治の無常に負けたとも言えよう。

おかしいですよね。正直者は間違いなく失脚する。みなさんが今よく自民党を批判しているが、歴史を振り返ると、実はみなさんが求めている「正直者」に、成功事例は少ない。別に自分がそれで自民党を擁護する、というわけでもないが、歴史の残酷さも嘘をつかない。でなければ、悲劇ヒーローは生まれないだろう。

 

『新・平家物語』を読むと、本当に色々と見直すことが出来る。とくに政治に関しても。さすがに選挙のためにこれから『新・平家物語』を読むのは無謀ですが、今は「第三次世界大戦」の最中。好きでも嫌いでも、戦争はもう目の前に迫ってきた。ウクライナ戦争がついに朝鮮の戦局まで波及した。日曜日の選挙は、これから起きるかもしれない、新たな”戦時中”の日本の運命を決めるかもしれない。

むろん、石破も野田も、正直この難局をどうにかなる人ではないのは確か。では、どうしろうと?せめて、よく考えて投票するのがいいかもね。

民主の弱点は、結局、投票する人の質の問題。それがまさに、いまロシア・中国などが狙っている所。ハリスとかいう、ただそこらへんで踊るしか能がないオバアサンは、本当にアメリカを強くするのか?

 

たまにコラムニストさんの最新エピソードを聞くと、ひとつ言葉だけ、すごく印象に残りました。

「悪人でも信念があるなら、別にどうでもいい。本当に許さないのは、馬鹿であること」

話を戻すと、平家は、もし平宗盛が賢い人であれば、日本の歴史はぜんぜん違うかもしれないよな。