かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

とある本の紹介

なぜ産経新聞を購読するようになったのか、多少、この作者が原因です。とりわけ、去年国家安全法が実施された7月1日では「香港は死んだ」と題した記事が産経新聞の1面に取り上げられ、今年6月24日蘋果日報の最後の日でも、印象深い記事をした。ゆえに産経新聞に好感を持つ、購読に至ることです。

香港の状況は言論弾圧とか周庭さんが逮捕されたとか、そんなこと今一般的な日本人でもよく知っているけど、この本ではより本格的なものを探り、2019年デモからずっと続いている「戦い」が赤裸々に書かれている。日本人からの視点であることが何よりも貴重です(私が言っても当事者であり、中立の立場ではないからね)。

香港が中国共産党の下でどのように変化を受けたのか、2年前はどうしてあんなに戦ってたのか、これもいまの日中関係に繋がるから、是非この本を読んでほしい。産経はネトウヨの新聞じゃん?とかいう方もいらっしゃるが、この本は香港の話です。香港の話は、ネトウヨと関係ないでしょう。少なくとも序章まで読破しましたが、内容は本当に香港のことを如実に物語り、ネトウヨのような内容は出ていない。

 

序章は返還前ばかりの香港の記事です、作者はその頃の記事を引っ張り出して、要は今の香港と比較するだろう。しかし私が20年前の出来事を今で読むと、なぜか涙が…。思えば、あの頃はまだ政治にあまり関心を持たない中学生だった。要は、当時の私はいまよく批判する「頭がおめでたいやつ」。そして私だけではなく、多くの香港人も頭はおめでたい時代だった。そんな時代の話を今から見ると、どうしても悔しく、虚しく、嘆かずにはいられない。そしてあの頃脳天気の香港人は、なぜか今の日本人と重ねる…。

人は、本当に危機が迫ってきた時のみ警戒し、そしていままでの愚行を後悔する。この愚かさを利用するのが、中国共産党の常套手段であった。今、日本の敵はそういう狡猾なやつということを、みなさんはこの本を通して知ってほしい。