かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

新聞の自由も消えつつある香港

香港の状況がどんどん悪くなるのは覚悟の上だが、やはり見ると心が痛むね…。最近では香港現在、唯一つの民主派新聞・りんご新聞がいよいよ終焉に迎えるかもしれない、という悲しいことがいよいよ現実化になってる。

やはり独裁政権にとっては、マスメディアを自由させるのは嫌がっているね。政権を監督し、世の中の真実を報道するのがマスメディアの責任だが、独裁政権にとってそれはとても不都合である。こうして中国の新聞やマスメディアは全部中共の管轄下であり、海外の情報をフィルターして大衆を誘導することであった。そして香港ではいよいよ同じことになるかもしれない。香港政府は現在、とりあえず自分に反対するどんなことも、すべての意見・事実・報道をまとめて嘘情報・偽情報と認定し、それを消そうとしている。例えば政府が判断した不都合な真実を「嘘情報・偽情報」と称し、報道する人間に罪を着せそうとしている。その動きは、実は2年前のデモで、民主派の新聞が警察の暴力行為のたくさん写真を撮り、報道したからである(そして未だに警察誰一人も責任問われていない)。いま香港警察はすでに政権と香港にある親中勢力の用心棒になったので、このような不都合な真実はどうしても消したい、押し潰したいのがいまの香港政府。なので、すでに自由ではない香港が監視社会になったのも、必然であろう…。

もっとも酷いのは、りんご新聞の黎智英氏がただ「国家安全違反」という容疑だけで、口座は全部凍結された。つまり、香港の口座は政権の一口で、誰だろうと即時凍結されることは可能だ、ということである。金融センターと自称した香港は、もはや金は政権の所有物であり、法ではもはや守られない。

欧米はかつて、中国はやがって香港の影響を受けて民主主義が成長するだろうと期待したが、現実では香港が中国の独裁主義に後退している。まだ香港で夢を見る日本の経営者は、目を覚ます方が良い。