かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

龍が如く6 命の詩。

レビューバージョン:PS4 Pro

このゲームの評価はストーリー、戦闘、そしてグラフィックによって分かれますが、総合的に言うと、「桐生さん」の最終章としては、ちょっと納得いかない内容ですね。

まずストーリーですが、ネタバレなので多くは言えませんが、やはり桐生さんの最終章として、なんか達成感がなく、これで終わりかよ、という感想しかない。もしただの外伝ならば特に問題はないが、最終章だからこその問題。いままでのレギュラーはほとんど出てきませんし、ラスボスはただのクズ、そして何より桐生さん今までやったことは何だったのかと思うほどのエンディング。3からこのゲームのファンになったのだが、このような結末を見ると正直虚しい。

PS4独占となってエンジンが一新されたおかげか、グラフィックがものすごいパワーアップされたのは事実。PS3時代と比べると、街のリアリティ、特に夜のときでは段違いほど進化した。ほぼリアルに見える。これだけは本当に感動した。また、シームレスで店に入れるなど、技術的に進化したこともあるので、このへんは評価するべきです。が、一つ落とし穴があった、戦闘である。

エンジン一新とともに、戦闘システムも改変された。これは別に問題ではない。ただ、ヒートアクションがこのせいでかなり減って、バリエーションが前作よりも少なくなった。何度殴っても同じヒートアクション、そして技も劣化され使いづらい。特に今回ではボス戦よりも大量の雑魚では苦戦しやすい。「桐生ちゃんこんなに弱いの?」と思う画面は何度も。スキル減ったせいか、雑魚に対応する技はあまりなく、一方的にやられることが多い。また、前作のような爽快感がないし、武器装備も無く、アクションとして劣化したの感じ。敵だけ相変わらず常人離れのスウェイ連発。これもまた、外伝ならば特に問題はないが、最終章だからこその問題。

外伝であるはず『龍が如く0』は現時点ではシナリオもアクションもシリーズ最高傑作と評価するから、この最終章の『龍が如く6』はなんか全然物足りない。最終章は集大成でほしかった、とは一人のファンとしての願望ですね…

今回良かったことといえばおそらくフルボイス。フルボイスのお陰でサブクエストは以前よりも格段に面白くなってきた。これだけは評価する。だけど、フルボイスだからテンポが悪くなったことも。まあ、でもスキップできるからそれほど痛くなかった。

新エンジンで最終章はやはり悪手と思いますね。技術はまだ熟してないから、色々と物足りないし、なにより『龍が如く0』は完成度が高すぎるからこそ、比較すると『龍が如く6』はグラフィック以外劣化した用な感じ。せめて今回は外伝、次こそ集大成の最終章であれば、良かったかな。シナリオのためもゲーム自身のためも。

ゆえに遺憾である。

 

ゲーム内容:STANDARD システム:STANDARD グラフィック&演出:GREAT サウンド:GREAT

STANDARD