かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

レスター・シティが創造した奇跡

ちょっと話題を変えます。今日の話題レスター・シティです。

実はプレミアリーグは中学生の時すでに注目した、一時期ではマンチェスター・ユナイテッドのファンでもあった(ちょうど98-99シーズン、サッカーにハマったきっかけはワールドカップ98です)。またその頃ではFIFAや「Championship Manager」シリーズ(「Football Manager」シリーズの前身)にハマっておって、サッカーに関する知識はあの頃ではトップであった(イングランドでは4部のチームまで調べていた)。

それでもレスター・シティはあの頃では空気であった。なんというか、とりあえず地味なんですね。強いわけでもないし、ものすごい弱いともいえない。中下位でウロウロするしかない印象。そんな印象は今シーズンでも変わってなかった…、2016年初までは。

そもそもプレミアリーグでは競争が激しいとはいえ、優勝は必ずアーセナル、マンU、チェルシーのどちらか、最近ではマンCも強くなった(ちなみにマンCファンではあるが、3部の頃ですでに応援してた)。それでもレスター・シティのような弱小チームの出番はなかった。そもそも中上位のチーム(ウエストハム、スパーズなど)ではずっと上位で善戦してたが、一度も優勝できない。だからレスター・シティの優勝は、ぼくの中では予想外の奇跡でもあった。

地味で目立ってないチーム、しかも去年では降格圏内。リーグはカップとは違う、長い一年の戦い。38試合の戦い。だから一時期の確変があっても、長く続くことは出来ないはず。本当に、これは奇跡以上の奇跡だと思う。

小さい頃から長い間プレミアリーグを見てたからこそ、この優勝はどれほど素晴らしいかわかる。

でもこれはサッカー、絶対なんて無い。だから面白い。

このようなミラクルは恐らく二度もないだろう。だけど誰も覚える、強豪でもなく、有名な選手もそんなにない、地味で、開幕では降格筆頭と言われるこのレスター・シティが今年で創造した奇跡。金がなくても、強い選手がなくても、優勝はできるという夢。

これだけは、美しい追憶に残されるだろう。

別にレスター・シティのファンでもないが、彼らが頑張って走った勇姿は、ちゃんと評価するべき。彼らは不可能を可能にする男たち、勇者なんだ。

「他所の国のことだからどうでもいい」という言葉は、スポーツの本質と価値をそのもの否定すると、ぼくはお思います。