もっと龍のサガをオープンにしていこうよ！
今年の龍シリーズは初代以前の時代に戻り、過去の話になった。まあ、やり方はそれほど変わらない、が、過去の話だから、これまでのナンバリングとは違い、新キャラクターは滅多に出ないし、内容もシリーズ作品の展開に繋ぐため、意外性はあまりない内容です。しかし、このような内容では逆に、恐らく今までシナリオでは最もまともで、そして一番おもしろいシナリオになってる。『龍が如く５』や『龍が如く 維新！』のような「がっかりラスト」はありませんでした。意外性よりも、単純に桐生や真島、そして彼らと関わった人々が物語の中心になっており、漢たちが成長する物語である。
レビューでネタバレしたくないが、桐生と錦山の関係は恐らくシリーズファンには感動するもの。これから初代の話に繋ぐと、やはり切ない。そして真島さんの心境変化もよく描かれたり、思わず惚れてしまう。今回の悪役やラスボスは特に隠してなく、序盤でなんとなく予想できるものであり、しかしこれで余計な展開が無くなり、漢たちの熱い物語を重点的に描かれる。ちゃんとしたヤクザの話なので、龍１・２が好きならば、今回のシナリオはハマると思います。まあツッコミはないわけでもないが、ストーリーを楽しむにあまり関係と思います。
ストーリー以外に、ミニゲームとサブストーリーは龍の魅力です。今回のミニゲームは相変わらず前作からの使い回しのが多いが、新規のも複数があった。中に、真島のシノギであるキャバクラ経営はかなり面白かった。これまでの龍シリーズはキャバクラや経営も用意されたが、どれも面倒な上で面白くない、が、今回はキャバ嬢はそれぞれレベルと能力などのパラメータが用意され、さらにやり方もそこまで面倒ではないので、キャバ嬢を育つことを実感できる。しかし、一部のミニゲーム（テレクラ、ディスコなど）は面倒な上に鬱陶しい条件でサブストーリーに関わるため、割に萎える。戦闘では難易度が選択できるが、ミニゲームに難易度はないから、練習あるのみだが、テレクラなどはやり方が非常的に面倒なため、結局サブストーリーのコンプリートを断念した。
戦闘に関しては、今回はキャラクターが二人まで減った代わりに、それぞれ３種類のスタイルが用意された。大まかは基本、スピード、そしてパワーの３種類。そして今回では戦闘するだけで金は手に入れる仕様になって、これまでと違い、金はもはやちまちまで貯まることではなく、一回喧嘩するだけでかなりの金を手に入れる。お陰でこれまでエンカウント戦闘は嫌だったが、今回は金のためにわざわざ戦闘に挑むのも多い。カツアゲという負けると全額が奪われる敵もいるが、カツアゲ自体はマップで移動が遅い上に、終盤では対策方法が多いため、むしろ終盤では銀行となっている。金が簡単に手に入れるから、ミニゲームにしろ食事にしろ買い物にしろ、かなり楽になったので、これまでの龍よりも歓楽街を思い存分に楽しめることができます。
グラフィックについては、PS3版という制限もあるので、大きな進化はなかったもののかなりくっきり。おおよそ『龍が如く 維新！』のレベルです。もちろんグラフィックだけではなくフレームレートも『龍が如く 維新！』と同じなので、60fpsの戦闘を楽しめるのがグッド。今回では大規模な戦闘が割りに多いから、派手に暴れるのもめちゃくちゃ爽快です。
最近となって、龍が如くシリーズは毎年も新作が出て、マンネリ化は否めないがクォリティはやはり安定しています。0を遊んだと、やはりストーリーが良ければ、龍が如くはこのままでもいいと思った。なにせ、映画を見ているようなもんです。ただ、過去の話も今回で使った、これからはどうするべきかこれも一つ課題。そもそもPS4になっても、縦マルチのせいか、どうもこれまでの作品とあまり変わらないのが問題ですね。
「龍が如く」のファンであれば、今回は勿論「買い」なんでしょう。ストーリーにしろボリュームにしろ恐らく最高傑作かもしれません。ただ、「マンネリ」という批判も、今回では適用される。
THE GOOD
＋今回シナリオは意外性を放棄したが、今回は逆でそれで面白い、よかった
＋そしてボリュームが歴代最高
＋音楽は割にかっこ良く、久瀬の兄貴などのBGMは頭に残る
＋水商売のミニゲームは面白い
＋喧嘩すると金を手に入れる、いいコンセプトです
THE BAD
－言っちゃ悪いがやはりマンネリ
－一部のサブストーリーは面倒なミニゲームに関わるため、バランスの調整に疑問
－ミニゲームは楽しいからやるもの、テレクラなどは逆にイライラした
ゲーム内容：EXCELLENT システム：GREAT グラフィック＆演出：STANDARD サウンド：EXCELLENT
GREAT
