かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

ソニックフォース

レビューバージョン PS4 Pro

あまりにも唐突すぎるかもしれませんが、クリアレビューです。

えっと、どこから始めるべきか、とりあえず面白くないか?と聞かれると、そうでもない。ストーリーはなかなか熱くなったし(雑なこともあるけどまあまあ良かった)、『ソニックマニア』の謎も少し解明されたし、久しぶりにソニックらしさ、ハイスピードアクションを楽しめたし、個人的になかなかのものですよ。グラフィックも綺麗で、クォリティだけというと、たぶんここ近年一番出来が良い作品かもしれません。ソニック2や3時代のステージが3D化されることも見れるので、ソニック好きならまず喜ぶこともある。

だけど短すぎだ。

フルプライス作品が発売日でクリアすることは正直初めてなんですね…しかも仕事休んでない状態でね。数えてないけど、おおよそ4時間ぐらいでクリアできました。そして終わりました。あとはやりこみぐらいしか残ってないが、興味が無いならばこの作品は本当にここで終わった。

なんというか、ちょっと寂しいというか、物足りないというか、数年も掛けて作ったゲームが、半日だけでクリアできるボリュームはちょっと切ないんですよね。

問題はおそらくいくつがある。まずは殆どのステージはハイスピードアクション。いや、ソニックだからハイスピードだけは間違いないけど、ハイスピードでわりとリニア的な作りが致命的ですね。しかも殆どの時間はソニックが走るのを見ただけで、たまにジャンプボタンを押すこと。もちろん全部ではないけど、さすがにちょっと単調も感じたし、何より楽しいけど短い。あっという間に終わったこと。しかも3人が操作可能だけど(モダン、クラシック、アバター)、実はほとんどハイスピードであった。アバターステージだけはそこそこ爽快だけど、やはり前に走るだけという記憶しかない。

ソニックキャラクターはほぼ全員出演するけど、悪い意味でゲスト出演だけですね、声とイベントムービーだけで出てくる。使えないし活躍することもない。

もう一つ問題はおそらく、親切すぎてかなり簡単。特に今回最大の敵はほかでもなく穴だけで、雑魚ロボットもただの飾りであった。正直ボスを含めて敵で詰んだこと思い出はない。また、ミスしても何度でもチェックポイントから挑むことが可能で、親切だけど逆にボリュームを殺した、おかげで同じステージを何度も遊ぶ必要もないが、ステージはほとんど走るしか記憶がなく、簡単に言うと頭に残らなかった。ソニックアドベンチャーやPS2時代のソニックゲームでも手こずったステージはあったんで、それでも今ではよく覚えるけど、今回はこの親切すぎる仕様のせいで、逆に淡泊すぎるであった。

ボス戦でも、まあラストボスだけはさすがにちょっと面倒だけど、それでも全体的から見るとチャレンジ的ではない。ちなみにすでにノーマルでやってますので。また、宣伝ではシャドウやカオスなどもいるけど、戦えないのもかなりがっかりした。

ソニックアドベンチャーのような探索系ゲームではなくても、『ソニックヒーローズ』とかはかなり時間をかかってクリアした思い出があった。『ソニックジェネレーションズ』だって1週間ぐらいだった。でもこのゲームは本当に内容は良いがあまりにも短くて物足りない。ゲームの構造的にもステージを進むしかほかのやることはない。確かにミッションとかもあるけど、それも全部コレクションみたいなもので、気分次第のものである。現時点最高峰のソニックゲームであることは確かなんですけど、フルプライスとして考えると、ボリュームは最悪かもしれません。そんなアンバランスのゲームです。

まあ、でもソニック好きなら一応オススメではある。

ゲーム内容POOR システムGREAT グラフィック&演出GREAT サウンドGREAT

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