かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

巨影都市

レビューバージョン PS4 Pro

このゲームはどう評価するか正直難しいものです。サバイバルアドベンチャーゲームなので、ストーリーとサバイバル感が大事なのだろうか、でも最初の1話すでにサバイバルよりネタゲームということを察した。あまりにもツッコミ満載のイベントシーンがたくさんなので、最初は「は?」と思ったが中盤からはもう慣れてきてクスッと笑うだけだった。ホラーやサバイバルなどを期待するなら正直あまりよろしくない、正直あまり怖くない。まして逃亡シーンは緊急回避だけ押せばたいていなんとかなるから、サバイバル感は正直あまり感じないんです。まあ、でも巨影の登場は確かに迫力だった、またオリジナルネタを知ったらニヤリすることも。主人公たちの行動があまりふざけ過ぎて巨影自身はただの飾り・おまけとのシーンもあったけど、まあ、コンセプトとしては合格だと思いますね。

ただしゲーム性自体は革新的ではなく、システム自体もかなり古い。何よりゲーム全体は妙に重くて、レスポンスが悪い。特に即死QTEがそれなり多いゲームなので、緊急回避ボタンを押してもなかなか反映されないこともあって、わりといらいらする部分もある。ロード時間がかなり長い(30秒以上)、初見殺しや即死が多いゲームにこのロード時間は実に致命。また、フレームレートはとてもひどくて、ゲーム進行に支障が出る部分もある。そう、PS4 Proでも処理落ちは多発するから、特に爆発や逃亡など、レスポンスを求める部分ではかなりストレスが溜まるもの。また、カメラもいまいち。とあるシーン、カメラが急に変わったことで、方向操作まで変わって結局死んだ、ということをよく覚えてる。ここまで操作性が悪いゲームは正直最近では見たこと無いね。だから楽しいかどうか、このゲームは正直ノーですね。

あとボリュームは短い、たぶん10時間ぐらいで終わる。まあアドベンチャーだから仕方ないこともあるけど、エンディングは変わらない、分岐も限定的ということで、フルプライスから見るとやはり物足りない。収集要素は用意されたが、特に意味が無いことが多く、さらに引継ぎもできないから、正直手抜きにも程がある。ストーリー自体も大したことないし、なんだかお使いみたいな感じもある。巨影もただのおまけで、シナリオに影響することは何もないんです。せいぜいちょっとだけレイバーを操作できるぐらい。だから振り返ると、このゲームはなんだったんだろうというと、うんなんだったんだろう?

無駄に多い選択肢は健在なので、絶体絶命都市が好きならばまあそこは期待通りかもしれません。ネタゲームとしてはなあある意味有りかもしれない、あまりふざけ過ぎて笑ったことはあったし。ただし、純粋に”ゲーム”として評価すると、ボリューム、操作性、処理落ち、内容、どれも最悪で、しかもフルプライスなので、実にとんでもない酷いゲームである。

ゲーム内容RUBBISH システムPOOR グラフィック&演出POOR サウンドPOOR

POOR