かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

テイルズ オブ ベルセリア

テイルズ オブ ベルセリア
Tales of Berseria

マギンプイ(´・ω・σ`)σ

 

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レビューバージョン:PS4

前作は不評だからこそ、次回作は不満点が改善されて良作になる。よく考えたらテイルズはずっとこのパターンですね。XからX2、そしてZから今度のB。Zではシナリオやシステムを含めてかなりの批判だが、今回では反響を見る限り良作に当たる。

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厳密的に、BはZの前章であることで、世界観はZと同じく、Z2と呼ばれてもおかしくないものです。しかし、今回ストーリーやキャラクターの関係を観察すると、やはり前作の批判を意識して作ったものではないだろうか。自分はZやったことないので、前作の批判についてはあまり多く語らないが、少なくともさんざん騒ぎ出したキャラクター離脱や、ロゼのような嫌われた仲間は出てこない。仲間はみな個性的だが、結構和むパーティーであって、おかげでストーリーはかなり楽しめた。今回主人公はダークヒロインというポジションのせいで、ストーリーはややダーク気味で鬱の話も多いが、個性的な仲間を活かしたおかげでバランスが結構取れた。そういうことはなかなかの難業なので、シナリオについてはそれなり工夫をした模様。というけども、テイルズよくあるご都合展開も目立つけどね(様々な悪事をやったのに、なぜか平気に街を出に入れる主人公一味、やはりご都合すぎるじゃない?)。

終盤の話ではやや強引で急展開のは残念だが(終盤ベルベットの行動は正直共感できないなにがしたいか理解できない)、キャラクター描写は結構丁寧で違和感もあまりないのはお見事。主人公は基本悪人だからやってることはエグいのは仕方ないが、個人的にそれなり楽しめた。おそらく最大の不満点はむしろこの世界観であろう。エンディングを見て、続編はZであることを考えると、なんか何もかも台無しに気がする。単独作品だったら、もっと評価されたかもしれません。

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ただまあ、最近のテイルズって、なぜかそこまで救えない話や鬱の話に拘るかな。別にそんなことやらなくても良い話は仕上げるはずと思う…。どうもスッキリにしない。あるいは『ウィッチャー3』のようにマルチエンディングを用意して欲しい。

話の目的は結構単純だが、SO5と比べるとシナリオはかなり満足したのは、やはり濃密なボリュームだろう。もっとも、普通にクリアするには40時間もかかるので、そのへんはSO5では不足ですね。一応王道だが、盛り上がる展開はちゃんと用意されたのも、SO5より優るところと思います。全体から見ると本筋の作りはわりと繊細で、非常的に良く出来ている。ゆえにメインストーリーは結構楽しめた。ただ、その代わりにサブや寄り道は少ないのは寂しい。確かにサブストーリーやクリア後のやりこみは用意されるが、やや物足りないと思います。ほとんどの寄り道は終盤、あるいはクリア後でしか楽しめないので、終盤までもメインストーリー以外やることがあまりない。ミニゲームや収集要素はそれなり多いのは褒めるべきだが。

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戦闘ではテイルズ一貫としてよく出来ている。特に今回は60fpsなので爽快感もあって結構楽しい。ノーマルでも難易度はやや低いが、そのへんは難易度をいじればなんとかなるので、戦闘が第一というなら本作は間違いなくおすすめですね。Zのことはやったのことないので評価できませんが、敵の弱点を狙って攻撃、状態異常やチェーン、そしてブレイクソウルという要素も奥深いがコツさえ掴んだら結構派手な戦闘を楽しめる。まあソウルが2個以下になるとほぼなにもできないのは痛いけど、基本的に爽快だがやり応えがある戦闘のは間違いない。これほど出来が良いバトルシステムは、おそらくGf以来だろう。

ボリュームは濃密で、ダンジョンも多いが、その代わりに非常的に広くて結構ダルい。中盤でやっとレアボードが解禁されるが、それでも移動はかなりダルい。ワープポイントの場所は快適ではないし、無駄に広すぎるマップでは単純な雑魚狩りは作業と感じる。狭すぎると一本道と批判されるが、このゲームのダンジョンは構造が単純の代わりに広すぎるのは逆に苦痛。特にシンボルエンカウントの雑魚が主人公を見つけるとぐわぐわと叫んで結構うるさい、そもそもこっちが強くても追ってくるのはどういうこと。

グラフィックは言うまでもないが前世代レベルです。確かに一部のでは光源のお陰で結構綺麗に見えるが、よくテスクチャやオブジェクトなどみるとやはり前世代レベルです。モデリングも。確かにSO5のようにグラフィックがすごく綺麗だが中身みなないのは良くないが、それでも2016年では許されるレベルに達してない。

シナリオは賛否両論かもしれませんが、最近のテイルズはまあそれなりのボリュームとクォリティでした。何もかも戦闘は楽しくて、キャラクターもそれなり愛着を湧くので、今年のJRPGでは現状はトップかな。傑作までは言わんが、シナリオに合う人には良作かもしれません。少なくとも、TOZのような大騒ぎがない時点で、前作よりはマシでしょう。

 

THE GOOD

+戦闘は楽しい、60fpsのお陰で爽快

+キャラクターが魅力的

+ボリュームそれなり

+シナリオは賛否両論だがそこそこ出来(ただし終盤はマイナス)

 

THE BAD

-グラフィックが前世代

-無駄に広すぎるダンジョン

-武器強化などは面倒くさい

-本編以外の寄り道は少ない

ゲーム内容:GREAT システム:GREAT グラフィック&演出:RUBBISH サウンド:STANDARD

STANDARD