少女たちの物語 人生とはなんだろ？
もし過去を巻き返す能力を手に入れたら、あなたは何をやりたがるか？このアドベンチャーゲームは、一人の少女マックスが、偶然にこの「超能力」を手に入れたから始まり、そして彼女の長い１週間を体験する物語となる。マックスには戦闘能力などもなく、ただ過去を巻き返すだけという能力だけあったが、彼女が経験した物語は、決してたやすく忘れるものではありません。
エピソードアドベンチャーといえば、やはりTelltale Gamesが代表者であろう。しかし『Life is Strange』という物語は、Telltale Gamesの物語よりも繊細、人、特に主人公マックスなどの少女たちの感情を見事に表現し、ただのストーリーテリングよりも感情的で深刻的です。もちろん、物語の選択によって展開が少し違うのはお約束だが、最近ではクリアした後に、自分の選択は果たしてみんなも選んだ選択なのか、そのようなステータス画面も実装されます。だがこのゲームの魅力はそれだけではない、シナリオはもちろんだが、キャラクターデザインや舞台、そして音楽から解説やメニュー画面などまでも、作品の雰囲気が最大限に再現されており、実に見事であった。ストーリーテリングだから何度もやりたがるゲームではありませんが、久々に開発者のゲーム愛に感動された。
物語は決して「超能力」をメインにした話ではありません。そもそも「超能力」については、本編では結局究明されてないからです。「超能力」よりも、友情、学校の陰謀、そして人と人の繋がりがメインテーマなのです。奇妙なことがこの一週間で連続に起きます、そして伏線が多く、サプライズも連続です。特に一連の事件の真犯人はまさかのあの人、これはぼくを含めて多くの人々も予想できませんでした（ソースはみんなの選択画面です）。それよりも、話はただ学校の闇だけではなく、他にも様々な話が用意され、まるでドラマを見てる気分です。Telltale Gamesのゲームよりも複雑的で、ドラマチック。
更に褒めるべきことは、少女たち内側の感情まで見事に描写し、これほど繊細な話は海外のゲームでは本当に珍しい部類なんです。おかげさまで最後の選択肢は本当に凄い悩みました。恐らくぼくは正しい選択を選んだけど、マックスにとってこれは本当に正しいなのか、ぼくにもわかりません。その辛さ、うまく言葉で表現できないが、自分自分も感動されました。洋ゲーだからってシナリオはどうせ適当だろうという考え方は、このゲームを遊んだと、本当に訂正すべきと思います。むしろ、日本のアクションアドベンチャーゲームの手本にもなるかもしれません。
グラフィックについては、決して綺麗ではありませんが、雰囲気の見せ方はうまい。モデリングは確かに次世代クォリティではないかもしれませんが、そんなことは正直そこまで気にしなくて良いのです、すぐゲームの雰囲気に魅了されるから。そもそもこのグラフィックでもこれほどのアクションアドベンチャーができるとは、むしろ凄いというべきです。ロケーションも豊富ですし、雨などの再現もお見事。値段を考えると、この作品はあるいみ奇跡的です。
ネタバレになるのでさすがにストーリーの内容までは話すことができませんが、シナリオだけ言うと本当に傑作です。人の「美しさ」、人の「醜さ」を、そして「超能力」があっても、どうしようもないことはどうあがいても…。改めて、人生は本当に奇妙で、そして可笑しい。ゲームオーバーもないし、アクションも決しても難しこともない。一部の謎解きは少し面倒かもしれないが、そのバランスも絶妙にうまい。ゆえに、どんな方でもぜひ体験してください。一人の少女が必死に頑張る姿、そしてその辛さと悲しさ、他のゲームではまず体験できません。
シナリオから雰囲気までも美しい。そう、これはゲームではない、芸術なんだ。
THE GOOD
＋シナリオは傑作、特に繊細的な表現まで再現され、感動される
＋段々と展開するストーリーだが、いつの間に感情移入してしまう、見せ場がうまい
＋中盤ではサプライズ連続の話だが、一つ一つ断片をうまく接合する流れ
＋雰囲気が最高、メニュー等への拘りも
＋音楽が見事にゲームを昇華
＋ここまで綺麗なアクションアドベンチャーはもはや芸術である
THE BAD
－リプレイ度が低い、が、こういう作品は仕方ないだろう
ゲーム内容：EXCELLENT システム：EXCELLENT グラフィック＆演出：GREAT サウンド：EXCELLENT
EXCELLENT
