かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

アルスラーン戦記×無双

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今年のダークホース

これまでのコラボ無双の1作目を考えると、多くの者はこの『アルスラーン戦記×無双』は十中八九「地雷」だろうと思う人もいるかと思います。そもそも素材はまったく新規なもので、最初で作ったものは大抵ボリューム不足か、あるいは『ワンピース無双』のように余計なギミックがたくさん搭載されたと思われる。確かに『アルスラーン戦記×無双』のボリュームは短いけど、これはアニメの問題であり仕方ないと思います。そして、「地雷」なのかどうか、答えはノーです。

むしろ、この『アルスラーン戦記×無双』は今年最大のダークホースかもしれません。

いいえ、過大評価ではありません。題材はともあれ、この『アルスラーン戦記×無双』はこれまでの無双の集大成作品といっても過言ではないでしょう。グラフィック、クォリティ、そして爽快感とシステムは、どれも素晴らしいものであった。キャラクターゲームとしては正直このクォリティは豪華すぎるというべきです。自分は今まで何度も無双を遊んだが、これでもこのタイトルの出来の良さに感服しました。売上や需要はともかく、ゲームとしては本当に予想以上の面白さで、とてもキャラゲームとは思えないほどのクォリティです。まして、アルスラーン戦記のゲームは今まであるだろうか。

このゲーム最大の魅力はアニメの追体験、そしてチャージシフト。この二つが、個人的に最も賞賛されるべきであった。

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まずはアニメの追体験だが、実は殆どのイベントシーンはアニメのシーンそのまま流用することで、アニメのダイジェストと言ってもいいことだろうか、このゲームはまさかなんと制限もなく忠実に収録した。おかげさまで小説では途中まで読んだ自分でも、ストーリーを理解することや、体験することも特に問題がありません。ゲームはアニメのシーンと、クォリティが高くトゥーングラフィックで戦場を再現し、本当の意味でうまくアニメの追体験すること。シームレスのようなアニメ・3Dモデルの交替もとても凄いものであった。基本的にアニメ版「アルスラーン戦記」を見る、そして自分の手でアルスラーンたちと共にいくつの困難を乗り越え、正直感動度はアニメ以上だろう。

これまでのコラボ無双や歴史無双でも、ここまでイベントを詳しく再現し、ここまでとこれからのことをしっかりとフォローすることがあるだろうか。記憶の中では、ほとんど戦場と戦場の出来事はほとんどさらっとナレーションが説明するだけで、良くも戦場のイベントだけ再現するだけだった。でも、この『アルスラーン戦記×無双』は最初から最後までも、しっかりとアルスラーン戦記の出来事をフォローした。その点だけは本当によく出来たと思う。

しかし、アニメを忠実に再現することで、アニメ版と同じく原作4巻で終わり、またしても「俺たちの戦いはこれからだ」エンディングであった。まあ、イベントシーンはほとんどアニメバージョンのものだから、これからのことをやろうとしても材料が足りないから、仕方ないんですね。このゲームは本当に良く出来たことこそ、原作1部までやって欲しかった。そこは本当に遺憾である。

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そしてもう一つ、魅力的なポイントはチャージシフトです。本当に、これを発明した人は本当に天才だと思います。このシステムのおかげで、この『アルスラーン戦記×無双』は今までの無双を、より一歩を進歩したとも過言ではない。その爽快感は『戦国無双4』の神速アクションを勝る、さらにただ△を押すだけの単調ものではない。最初では「こんな面倒なもの」と思ったが、ゲームの途中で慣れたら、これまでにもない爽快であった、そしてボタンの押し方によって変化は多く、様々なアクションでコンボが繋げられる、敵を倒す爽快感がある。しかも非常的な派手で気持ちいいです。装備した武器を交替するチャージアクションは『真・三國無双6』や『真・三國無双7』にもあるが、チャージシフトはあんな単調なものではない。アクションの仕様が多く、そして剣、槍や弓など一見単調に見える武器をうまく利用したもので、本当にこのゲームの最大の魅力です。ええ、このチャージシフトこそが、このゲームの最大の魅力と個人的に思います。これをさらに発展すれば化けると思います、ぜひ無双に逆輸入するべきです。

もちろん、たくさんの兵士を連れて団体攻撃である「マルダーンラッシュ」は本作の魅力でもある。確かに軍団の強さを見せてくれた、そして戦場では一人の武勇よりも、たくさんの兵士を連れて戦うことが全てという体現です。しかし、殆どの場合これは敵の障害物を破るなどのギミックに終わってしまい、実際戦闘で使えることは限られてる。まあ、バランスとしては強過ぎなので仕方ないですが、もうちょっと見せ場を用意したほうがよかったかもしれない。

正直武器はとても地味で、アニメの長さもそれほどではなく、またしても「地雷」かと自分も覚悟したのですが、このゲームはいい意味で裏切られました。確かに派手さは『ワンピース無双3』のような超能力に比べたらまだまだのですが、「チャージシフト」の出現により、すでに完成した無双のシステムに新たな可能性を開拓した。またグラフィック、トゥーングラフィックはとてもハイクオリティで、こちらはたぶん『ワンピース無双3』よりも上だろう。たぶんこれより綺麗なトゥーングラフィックは『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』だけじゃないかな?

また、音楽も作品の雰囲気によく合う、こちらも良い発見であった。

最大の欠点は結局、恐らくボリュームだけだろう。カードや武器の熟練度の作業もあるが、もはやトロフィー収集家以外ではやらないことなので評価しません。

恐らく続編は出ないだろうと思うが、今回のシステムは本当にぜひ、次の無双作品で生かしてください。本当に久々に、良いゲームに出会いました。

 

THE GOOD

+原作の追体験としては完璧という内容である、作品を見なくても充分楽しめる

+グラフィックがかなりハイクオリティ、トゥーンがここまで再現するとは正直良く出来た

+チャージシフトでは無双に新たな可能性を示した、単調ではなく、コンボが繋がる快感、正直神速アクションに勝る

+マルダーンラッシュは本当にキモチィーン

+余計なシステムはあまりなく、しっかりとした無双作品である

+音楽は原作の雰囲気によく似合う、素晴らしいもの

+とてもコラボ1作目の出来とは思えないほどハイクオリティ

 

THE BAD

+ストーリーはアニメベースだから結局中途半端に終わった、続きもやりかいから余計に残念

+多くの外伝は用意されたが、やはりボリュームは不足という問題は解消されない

+ほかのコラボ無双にあったロックオンシステムがなく、回避や敵武将を追うに苦労

+ミッションに評価システムが用意されるのは個人的に好きじゃない

ゲーム内容:GREAT システム:EXCELLENT グラフィック&演出:EXCELLENT サウンド:EXCELLENT

EXCELLENT