短剣無双
日本のゲームで外国の歴史を描くのはどんどん少なくなった、もはや三国戦国しかない今、このゲームはある意味貴重です。どういう理由でいまさら完全版となって出てきたのかわかりませんが、とりあえずゲームとしてはまあ楽しめた。特に百年戦争をフィーチャーしたゲームは意外的に割りに少ないので、ゲームから歴史を勉強することは、一応。
プレイヤーは傭兵となって様々な兵隊を引き連れて、イングランドかフランス側を味方にし、戦場で暴れ任務を果たすことが目的です。基本戦場では特に制限がなく、任務を達成するまで、制限時間までに成功させればオーケーという。もちろん史実の人間は出てきますし、プレイヤーがどっちに付くか、ストーリーの流れも変わっていく。様々な戦場や依頼で、史実の人間や、架空の傭兵たちと関係を築く、仲間となり、そしてともに戦うことが目的。コンセプトとしては悪くない、兵隊を引いて大軍勢の戦闘を楽しむのもまた一興。しかし、マップが非常的に広い割にほとんどの兵隊の移動がものすごい遅い。その代わりに結局抜け忍や騎馬隊しか活躍できず、様々な兵隊を楽しむことより、抜け忍や騎馬隊で無双するほうがずっと楽のゲームになった。そもそもほかの兵隊は移動があまり遅すぎて効率的ではないし、ただのイライラゲームと化けてしまう。また、ゲームでは依頼が出てくるが、NPCの移動もまたしても遅すぎて話にならない。評価や拠点制圧などはスピードが最も大事なので、まさか移動が遅い点だけでバランスが崩れてしまうとは、残念な限りです。
また、フリーバトルはただの拠点制圧ゲームとなってしまい、最初はまあ楽しかったが、いつの間にかただのつまらない作業になる。ストーリーを進むには、いろんなフリーバトルで名声などを稼ぐしかないため、地味な作業が強いられている。兵隊戦闘がどれほど面白くても、イベントがなく、ただ同じことをずっと繰り返すだけでは、やはりつまらなくなる。特に星２の名声上げ作業は地味に長いし、非常的にダルいゲームになった。
その代わりに新たな用意されたファンタジーシナリオ「ナイトメア編」は9章しかないが、章のステージはちゃんといろんなイベントや話が用意され、さらにファンタジー兵隊を連れて行くことができるから、個人的に百年戦争より面白いと思います。ただし、結局おまけの域から脱してないため、そこがまた残念です。
と、ここまで来たのはゲームのシステムの話ですが、最も致命なのはフリーズである。パッチで改善されたのは確かだが、やはり予兆がなくいきなりフリーズしたのは、個人的に最もがっかりしたことです。特にナイトメア編の戦闘は割と長いため、いきなりフリーズしたと、やる気が一気に失せるほど虚しい。なによりこれは新作ではないから、このようなフリーズは正直許されることではない。開発は無双を作りすぎて、このゲームの開発を忘れたか、それともこのゲームは売れないからデバッグは適当でいいと考えたのでしょうか？理由はともあれ、今でもなお結構な頻度でフリーズすること。確かに戦場でいつどこでもセーブできますが、まさかそれが解決策なのではないでしょう？
グラフィックはまあまあ、光源だけは結構綺麗だがそれだけです。地面の草などを見ると、やはりなんか違和感を感じます、が、結構遠いところの兵隊まで見えるので、ゲームを楽しむだけならばそこまで気にする必要もないだろう。ただ、もっと作りこむべきであった。
最近コーエーテクモゲームスはPS4で頑張っているが、他社コラボと頑張りすぎで、逆に自社タイトルのクォリティが落ちてしまう。せっかくの復活が無駄になってしまった。結局、なぜ完全版を出すか？
THE GOOD
＋兵隊を引いて大軍勢戦闘を楽しめる
＋兵隊、装備の種類が多い、無駄に
＋新シナリオのナイトメア編はイベントがたくさんあって結構面白かった
THE BAD
－かなりの頻度でフリーズする
－フリーバトルの作業がかなりきつい
－拠点制圧は単調すぎてつまらない
－抜け忍や騎馬隊以外の移動があまり遅すぎて使いものにならない
ゲーム内容：STANDARD システム：POOR グラフィック＆演出：STANDARD サウンド：STANDARD
POOR
