東京新世録 オペレーションアビス

規子さんのための規子さんを攻略するゲーム、アリス？誰それ

エクスペリエンスのVita向けDRPG、前作『デモンゲイズ』と違って本作はダンジョンRPGのお約束仕様がたくさん用意された、が、難易度はそれほどでもなく、慣れたら割りに簡単なダンジョンRPGです。

最も、本作は同社のPCゲームをリメイクしたものなので、バランスについてはそのPC版から再調整したんだろう。とりあえずDRPGの非経験者でも、じっくりにやれば楽しめる内容と思います。ただ、善悪など特有なシステムは、慣れていくしかないんです。何よりDRPGだけではなく、このシリーズ独自な仕様までたくさんあるので、事前に説明書を読むほうがいいかもしれません。防御値は低いほどいいなど、おそらく最初では誰もわからないだろう。

否定はしないが自分は絵を見て買おうと思ったんだが、Vita自体のDRPGは少ないし久しぶりにやりたいということもあるので購入しました。そして、結構楽しかった。

複雑なシステムだが、最初はそこまで深く考える必要もなく、とりあえずミッションを従って攻略すれば、大抵ゲームのシステムを慣れていくのです。最も、パーティーは最初ゲームが用意された構成で充分なので（むしろそれが一番良い構成）、特に拘りがなければそのパーティーはクリアまで使えます。そのせいで一部の職業は”死んだ”のも考えるものだが、初心者向けにとしてはなかなか親切的です。自由度が低いという点はまあ確かなんですけど。

『デモンゲイズ』でもそうだったが、本作の魅力はやはりメモ共有できるだろう。お陰で、みんなと一緒にゲームを攻略する気持ちになって、DRPGのくせになかなか共闘感があります。「そうでフカ」などふざけな単語はもう使えないんですけど、思わずニヤリっとしたメモは、寂しいダンジョンの中に妙に温かいんです。システム自体は確かに『デモンゲイズ』からの使い回しだが、やはり良いシステムでした。

ストーリーは妙にグロいんだが普通だった、アリスがいつの前に消えて、そして敵になったという経緯はなんか納得いかないんだけど、規子さんのためにゲームを購入したが正解だった（何）。何よりゲーム自体は快適で、かなり遊びやすい。正直こっちは初見殺しのボスが少ないから、あるいみ『デモンゲイズ』よりサクサクかも知れません。ただ、一部のモンスターはどこかで見たようなものだが…、しかもサウンドエフェクトまで一緒とは…。

レベルキャップについては賛否両論だが、個人的に中盤から強化素材の不足のほうがよほど面倒。金が貯まる一方で使い道が少ない。あとDRPGといえばマップ埋めなのに、このゲームはそんなことできませんし必要もありません、何か足りない感…。

と、あまりイライラしない、結構楽しかったDRPGでした。バランスについては難しすぎではなく簡単すぎでもなく（中盤以降は状態異常がいっぱい増えてくる）、DRPG未経験者でも満足する内容だろう。ただ、独自仕様があまり多すぎですね。

THE GOOD

＋快適でサクサク、難易度は調整されて遊びやすい

＋メモ共有はやはり素晴らしい

＋ハクスラの面白さがある

THE BAD

－使い回し敵のイラストとサウンドエフェクト

－独自仕様が多すぎる、初見では難解なシステムも

－構成の自由度がない

ゲーム内容：28/30　システム：27/30　グラフィック＆演出：12/20　サウンド：8/10　ボーナス：4/10

79/100

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